アートとは何か 芸術の存在論と目的論

アーサー・コールマン・ダントー(著者), 佐藤一進(訳者)

• 販売会社／発売会社: 人文書院
• 発売年月日: 2018/11/28
• JAN: 9784409100400

商品レビュー

2024/09/14

美学に関わる哲学者による著作。タイトル通りなのだが、哲学者はもう少し整理して記述して欲しい。独自の用語の帰着されても。じっくり読む余裕はないので目は通した。

ウォーホルのブリロとデュシャンの泉をキーに、アートとはそして現実を別に写し出す意味やその表現力の意味など。

アートの終焉として終わらせられながらも、アートは生まれ、同時にただまさにそういう哲学的な存在になってしまった現代アートとは、と終わらない問いを投げる意味はある。

2020/11/16

「アートワールド」という概念を生み出し現代美学・芸術論
を長く牽引したダントーの遺作。「アート作品とは受肉化
された意味」あるいは「うつつの夢」というダントーの
考え方は何となくわかった気がするが、今一つ噛み砕けず
理解半分といったところ。そろそろしっかりと美学史にも
手をつけないといけないのかも知れない。附論の「アートの
終焉」も同じような理解度だが、非西欧文化圏の人間には
響かないかもしれないという気がしている。

2020/02/01

ダントーは、やっぱり私には難しかったです。まあ、それは本が悪いわけではなく、私の理解度の問題かと。中途半端な美学の理解度では価値がわからないのかもしれません... ちょっと自己嫌悪してしまった。ただ、部分部分ではなるほどと分かるところもあって、やはり読書の面白さはこういう頭のやすりがけみたいな楽しみもあるはず、と感じたりしました。