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裁判官・学者の哲学と意見
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裁判官・学者の哲学と意見

瀬木比呂志(著者)

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裁判官・学者の哲学と意見

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 現代書館
発売年月日 2018/11/27
JAN 9784768458426

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2019/11/25

著者が自らの経歴・家族・自分の著作について思ったことを語ったエッセイ。なかなかここまで赤裸々に書けるというのもプロの書き手であるからか。 もっと軽い読書のつもりが、ページをめくってみると濃厚で重い文体。これはなかなかしんどいと思ったが、読み始めるとグイグイ引き込まれ、すんなり読み...

著者が自らの経歴・家族・自分の著作について思ったことを語ったエッセイ。なかなかここまで赤裸々に書けるというのもプロの書き手であるからか。 もっと軽い読書のつもりが、ページをめくってみると濃厚で重い文体。これはなかなかしんどいと思ったが、読み始めるとグイグイ引き込まれ、すんなり読み終えた。 著者が敬愛する鶴見俊輔さんの「書くことは、どうしようもなさの発露」という手紙の言葉の紹介。自身も物書きは「一抹の狂気」と評する。書かなくてもよい人の方が周囲と穏便に済ませ、きっといい人生を歩んでいると。  私もここにレビューを書くが、何も書かず読書を消費をしていた方が幸せであるかもしれない。  それでもあえて書くのは「どうしようもない発露」があるのか。  「読者は一人でもいい、極端なことをいえば自分だけでもいい。読み返して成り立っていると思えればいい」  この本からはいろいろ学べる。  しかし、他の人には勧めたくない。何故なら、赤字国債を問題視ししているからだ。「体力のあるうちに歳出削減と増税」だと。少しでも思考する気があれば、政府の赤字そのものが問題ではないことは容易に導きだせる。緊縮財政は真逆の解決策だ。   政府の赤字、逆から見れば民間の黒字。その問題の取り違え方が日本のほとんどの問題の行きつく先である。どんなに他で立派な思索をしていたとしても、そこを間違えればすべてが台無しだ。裁判官に学者、そして物書きという3つの知的な人生を生きた著者がその程度の思考をしない。なんとも残念だ。

Posted by ブクログ

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