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当確師 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2018/11/21 |
JAN | 9784122066632 |
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当確師
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商品レビュー
3.5
38件のお客様レビュー
読書の秋本番。経済モノの真山氏作品としては、珍しい選挙を題材にした中編小説。ハゲタカシリーズ同様、サラッと読める内容でした。
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「結局まだ有権者は自立してない」 当確師、聖はありとあらゆる手段を用いて依頼者を当選に導くプロフェッショナルだ。時には強引な手も使うわけだが、確固たる信念を持っているようだ。 選挙でこの国を浄化する。民主主義の主役は有権者であり、悪しき権力者を打倒することができると思わせることだと。 今回打倒すべき「権力者」は鏑木次郎、養護施設出身ながら検事として成り上がり、政令指定都市「高天市」の市長三期目を伺っている。この鏑木氏、高天市を「首都機能補完都市」へと押し上げた功労者だが、長く市長を務めるにつれ傲慢さを隠さなくなり、実績に隠された闇が現れてきた。弱者の巧妙な切り捨て、利権の誘導などだ。 対抗馬はNPO法人の代表、黒松幸子。彼女は「争わない主義」の人物だ。両名は主義こそ異なるものの、強かに実績を勝ち取る胆力がある。 この点は鏑木氏の義弟、小早川選とはやや異なる感じがした。育ちが良い分淡泊だ。光が強いと闇も深くなるということか。 両名の熾烈な戦いが始まるわけだが、結局やっていたのは組織が持つ票をいかに集めるかだった気がする。しかも宗教団体の票。 若者の感覚として生活がそれなりに豊かだったらそれで良い、とか難しいことは考えたくないみたいな空気感があった気がする。いくらか国が豊かになると視野が狭まり理念のような物の力が弱まるのかもしれない。 選挙には勝ったわけだが、聖がそれを乗り越え得たかと言われれば否と言わざるを得ないんじゃないか。
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政治の世界といいますか,選挙の世界?なるものは結局組織票が大きく左右されるので,開票ゼロパーセントで当選確実が決まったりするのでしょうけれど,それを左右するテクニック?等が存在するというのはなかなかスリリングで楽しい世界です。 自分ならもっとこういう風にできるかも? なんて色々妄...
政治の世界といいますか,選挙の世界?なるものは結局組織票が大きく左右されるので,開票ゼロパーセントで当選確実が決まったりするのでしょうけれど,それを左右するテクニック?等が存在するというのはなかなかスリリングで楽しい世界です。 自分ならもっとこういう風にできるかも? なんて色々妄想すると楽しみが増えます!
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