正しい愛と理想の息子

寺地はるな(著者)

• 販売会社／発売会社: 光文社
• 発売年月日: 2018/11/20
• JAN: 9784334912505

商品レビュー

2024/11/12

この表紙にひかれ図書館で借りました！
寺地さんらしい！人間、人はそれぞれ
老婆でもボケた婆さんでもない！その人の育った人生と名前がある！介護の仕事を始める人に読ませたい

2024/09/24

長髪の派手なシャツ（と見せかけて実はかわいいポメラニアン柄）の男が、誰かにすがるような顔で真っ直ぐ泣いている表紙がインパクトがあって、思わずジャケ買いした一冊。

主人公のハセは、相棒の沖と、詐欺で生計を立てています。まともな仕事で生きている私とは違う世界の話だと思って遠くから読んでいましたが、ストーリー進むにつれ、いくつも親子の話が重なり、気づけば、親として、子として、すっかり引き込まれていました。

詐欺、暴力、認知症…といった苦味のある要素が前面に出ており、読み終えてすぐは重たい後味でしたが、消化するにつれてハセと沖の友情や、そこかしこに散りばめられた（正しい？）愛がじんわり広がりました。ハセの明るい未来を願わずにはいられません。

2023/11/04

詐欺行為を行い投げやりな人生を過ごしているハセと沖。老人が自分に心を開いて信頼や優しさに触れた時、ハセの心が揺れていくのが手に取るように伝わりなんだかこちらも切なくなりました。決して普通ではなかった幼少期、それでも大人になって気づけば優しい人達が周りにいてくれて、人生やり直して頑張れる優しい終わりがとても良かったです。