森には森の風が吹く

森博嗣(著者)

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2018/11/15
• JAN: 9784065136546

商品レビュー

2021/10/13

前半は森博嗣自ら、自分の作品を解説するというもの。シリーズものから単品まで網羅しており、カタログのようだ。森博嗣ファンは1冊持っておいて損はない。

2020/08/27

敬虔な森信者である私は
氏のデビュー作であり、店名にまでしてしまった
「すべてがFになる」から
小説は読み尽くしとりますが

森先生、エッセイも多数ありまして
こちらも、もちろん出版されれば読み尽くしてます

が、しかし
あちらこちらと、手広く寄稿されていた物に関しては
全く手付かず

本書は、自身の小説のあとがきやら
書評、様々な媒体に寄稿された文を
纏めて一冊の書籍にしたもの

ファンで無かったら
エグいなぁーと思われるかもですが
私のような、熱狂的信者からすると
とても有り難い教典となる訳です 笑

文庫落ちすると
作者のあとがきが加筆されることがあって
それが、読者として
楽しみの１つでもある訳ですが
森先生、そのサービスを一切しないので
本書では存分に楽しませてもらった♡

漫画化や、映像化されてる作品に関しても
その裏事情などが書かれていて
興味深かったなぁー

寄稿文に関しては
その守備範囲が余りにも広くて、ビックリ

教員や歯科医の専門誌から
果ては教科書にまで掲載されたとか

パズル雑誌や子供向けの科学雑誌
暮らしの手帖や新聞各社などなど

印象的だった文を備忘録として…

「人は若い時に作ったスパイスで、一生料理を作り、食べる
気が抜けるスパイスもあれば
成熟し芳酵となるスパイスもある」

「言葉というのは、その人物の心の鏡であって
心が綺麗なら言葉は自然に綺麗になる
言葉だけで飾ろうとして、鏡をいくら磨いても
綺麗に映るものがなければ無意味だ」

「年度が改まっても、卒業したり入社したりしても
人間の本質は変わらない
だが一方では、毎日絶えず少しずつ変化している
人は生きている限り、いつも新しい
環境がどんなに変わっても、毎日の新しさは同じ

ただ、変化は本当に少しずつだから
自分が進む方向をいつも意識して
毎日を積み上げていかないと
希望する変化にはならない」

#森博嗣
#敬虔な森信者です
#店名のFはデビュー作からいただきました
#読書好き

2020/02/12

2003年から15年間に、様々な媒体に書いてきた森博嗣の文章を集めた本。
この間に発行された自作小説への「あとがき」の書下ろしも含め、作品解説、漫画化、映画化への思い、趣味に関すること、そして考え方やスタンスについてと多岐にわたる。

「根っからの天邪鬼」というだけに、一見ひねくれた考えはニンマリとさせてくれるが、決して変なことは言ってなくて、「なるほどね～」と頷ける至極もっともな発言であるところが魅力。

作品が好きな作家はたくさんいるけど、作家本人のファンにはなかなかなれなかった私が、唯一ファンといえる人かも。
未読の作品がまだまだあることが嬉しい