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プッシー・ライオットの革命 自由のための闘い
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プッシー・ライオットの革命 自由のための闘い

マリヤ・アリョーヒナ(著者), aggiiiiiii(訳者), 上田洋子

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プッシー・ライオットの革命 自由のための闘い

定価 ¥2,200

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 DU BOOKS/ディスクユニオン
発売年月日 2018/10/31
JAN 9784866470757

プッシー・ライオットの革命

¥1,375

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2019/02/02

「一歩でも引き下がったなら、敗北である」 23歳のマリヤがTシャツにステンシルしたスローガン。 2011年、プッシーライオット結成。 この本を読むまで、私はプーチン政権について殆ど知らなかった、知ろうともしていなかった。1989年、10歳のとき、ゴルバチョフ大統領時代にベルリン...

「一歩でも引き下がったなら、敗北である」 23歳のマリヤがTシャツにステンシルしたスローガン。 2011年、プッシーライオット結成。 この本を読むまで、私はプーチン政権について殆ど知らなかった、知ろうともしていなかった。1989年、10歳のとき、ゴルバチョフ大統領時代にベルリンの壁が崩壊したことだけやたら覚えている。ペレストロイカという言葉、私の中のぼんやりとした、ソ連の終わり、ロシアの始まり。 読み進めて、驚いた。 まるで戦時中のような言語統制、弾圧、LGBTへの無理解、、、日本より酷い。 自由にものを考えて、発信出来ない状況なのに、大多数の人はプーチンを支持している。 何故? 1991年にロシア連邦ができ、社会主義から資本主義へ移行する中に生まれた混乱。 1999年にプーチンが大統領になって以来、そうした混乱を、新興財閥オリガルヒを統制したり、税制改革、法の整備により安定化させた。それまでの混乱に疲れ切っていた人々は、プーチンの指向する「強いロシア」を歓迎した、、、 自由、には、個々に責任や、自分で考えることが求められる。疲れ切った民衆は、強いリーダーを求める。 これまでの歴史で幾度となく繰り返されてきたこと。 そんな世界一大きな国で、マーシャのような若い女性が自分の信念を貫き通す姿は、ただただ、美しい。 プッシーライオットの活動によって、約2年、監獄生活を強いられているその渦中においても、決して揺るがない信念。 人権侵害が横行する刑務所内でひとり、声をあげ続ける。ロシアの極寒の独房で、薄っぺらな板だけのベッドの上で。 看守に対しても裁判を起こし、ハンストも辞さない。 刑務所内で様々な当然の権利を獲得していく中で、 受刑者、看守からは疎まれもする。 「何のために?どうして、今まで苦しいなりに何とかうまくやってきたのに、どうして無茶苦茶にするの?その、人権とやらの為に。」 革命家は孤独だ。徒党を組んで、面倒を回避して、自由や真実を見ないようにやり過ごすことだって出来る。でもマーシャは絶対に前を向いている。 マンデリシュタームの詩を愛し、タバコを愛す、1988年生まれのライオットママ。 理想主義者だとわらうか、自分も前に進むのか。 例えば、沖縄県民投票のハンストを嘲笑する側、署名する側。 ふと、60年安保で死んだ樺美智子さんが頭をよぎる。「聖少女伝説」って本だったけど、これは現実、伝説ではない、事実今も起こっていること。 私にできることは何だろう、知ろうとすることに努力を惜しまず、絶えず考え続けること。

Posted by ブクログ

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