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ジビエの歴史 「食」の図書館
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ジビエの歴史 「食」の図書館

ポーラ・ヤング・リー(著者), 堤理華(訳者)

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ジビエの歴史 「食」の図書館

定価 ¥2,420

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 原書房
発売年月日 2018/10/22
JAN 9784562055609

ジビエの歴史

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2024/02/12

ローマ帝国ではフラミンゴやオウムが、古代エジプトではシマハイエナを食べていた。 プリニウスはカッコウの肉を最上の「味の良さと甘さ」と絶賛し、アリストテレスは鷹の肉を「とろけるような口当たり」と評した。 ・住んでいる地域の法律によっては、衝突で死んだ動物の肉は回収できる。仏教は殺生...

ローマ帝国ではフラミンゴやオウムが、古代エジプトではシマハイエナを食べていた。 プリニウスはカッコウの肉を最上の「味の良さと甘さ」と絶賛し、アリストテレスは鷹の肉を「とろけるような口当たり」と評した。 ・住んでいる地域の法律によっては、衝突で死んだ動物の肉は回収できる。仏教は殺生を禁じるが、事故死した肉は「浄肉」にあたる。部派仏教の率では、自分に施すために殺すところを見ていない・自分のために殺したと聞いていない・自分の為に殺された疑いが無い、の肉は「三種の浄肉」と呼ばれ僧侶も食べることを許可された。精神的な穢れが無いからだ。ただし、牛や鶏は僧侶には明確に禁じられた。また死に方に関わらず食べてはならないとされた動物は居た。象、馬、犬、蛇、ライオン、虎、豹、熊、ハイエナなどだ。食べるとその仲間が見返りとして食物を求め自分たちの所へ来るからだ。また、率によって不浄肉の種類はまちまちだ。 ユダヤ教でも理由は異なるが同様の動物は食用を禁じられている。他、ラクダや野兎、イワダヌキ(ハイラックス)も食べてはいけない。ユダヤ教は、律法トーラーに食べて良い動物が記されている。 ・「聖書の自然史は確定しようとしても不可能な分野だ」と英神学者アダム・クラークは著書『聖書注解』に述べる。たとえば聖書のノロジカはノロジカではなく、アンテロープと考えられている。ダマジカはダマジカでなく、水牛またはバッファロー。wild oxは牛ではなくオリックス(大型アンテロープ)。パイガーグに至っては謎だ。アフリカの牛科アダックスが有力説ではある。 ・1704年、カナダのニューフランスコロニーの博物学者は、ビーバーの尾は魚だと申し立て、パリ大学神学部とパリ王立科学アカデミーはそれを認めた。まったく不条理だが、実用面からの結論である。カトリック教徒が四旬節に肉食を控えるからだ。南アメリカ宣教師は、植民地政策時代にカピバラを魚と扱うようバチカンに頼んだ。これも空腹に耐えかねた敬虔なカトリック教徒の都合だ。ベネズエラでは、カピバラはイースターの伝統料理だ。 ・魚釣りの免許でカエルを釣れば、カエルは魚。狩猟免許で狩れば、カエルは獣。どのような味かとどのような解釈かは、別問題だ。

Posted by ブクログ

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