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柴田元幸ベスト・エッセイ ちくま文庫
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柴田元幸ベスト・エッセイ ちくま文庫

柴田元幸(編者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2018/10/10
JAN 9784480435453

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商品レビュー

2.7

5件のお客様レビュー

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2020/01/21

本のあとがきで、著者が収録作品について解説している、ということがごく稀にあって、私はそういうものを読むのが大変に好きなのだけど、そういうことをする作家はけっこう少ない。なので、本を読み終わった後、著者による解説があると分かると、たいていは嬉しくウキウキと読むのだけれど、この本に関...

本のあとがきで、著者が収録作品について解説している、ということがごく稀にあって、私はそういうものを読むのが大変に好きなのだけど、そういうことをする作家はけっこう少ない。なので、本を読み終わった後、著者による解説があると分かると、たいていは嬉しくウキウキと読むのだけれど、この本に関しては、全然嬉しくなかった。正直、読み飛ばした。 というのも、本文が驚くほどおもしろくなかったから。特に小説形式のものは衝撃のワンパターンで驚いた。 著者による解説は、本文が面白くてこそ価値があるんだなぁ。 ずいぶん前に読んだ同じ著者の「生半可な学者」は、内容はもう忘れたけど、おもしろかった記憶があるからちょっと腑に落ちないのだけど。 強いて言えば、クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルについての文章と、亡くなった教え子に対する追悼の「タバコ休憩中」は良かったな。 「タバコ休憩中」は、身近な人の死をお涙ちょうだいものにしてなくて、でも、喪失感がしみじみと伝わってきて、とてもとても好感を持った。 (CCRについては、私が単に好きだからおもしろかっただけかもしれない) その他記憶に残った箇所: ・ポール・オースターは私はそれほど好きな作家ではなく、でも柴田さんの訳が好きだったから、出るとすぐだいたい読んだのだけど、内容はもはや全く記憶に残っていない。でも、唯一、記憶にあるのが、主人公が卵をうっかり落っことして割ってしまって男泣きするシーン。 それがこの本で言及されていたので、「ああ、その場面だけ、ものすごくクッキリと覚えてる!」と思った。 私の中ではポール・オースター=落とした卵に泣く。 ・自分でもフォントマニアだなぁ、と思う時があって、提出物とかあると、PCに入っているフォントを全部試さずにはいられないのだけど(やたら時間がかかるので、自分で自分がかなり嫌になります)、同じことをする人がいるんだなぁ、と思って笑った。なんか安心した。

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2018/12/19

いわゆる「柴田元幸アルバム」。この方の書籍は今までに結構読んできてはいるが、内容を殆ど覚えていなかったものや、初見(だと思われる)ものもあり、割と新鮮な気持ちで読み通せた。ただ、第5章「不明の記憶」にあるような、エッセイと創作の間を行ったり来たりしているような作品は、あまり面白い...

いわゆる「柴田元幸アルバム」。この方の書籍は今までに結構読んできてはいるが、内容を殆ど覚えていなかったものや、初見(だと思われる)ものもあり、割と新鮮な気持ちで読み通せた。ただ、第5章「不明の記憶」にあるような、エッセイと創作の間を行ったり来たりしているような作品は、あまり面白いとは思えなかった。

Posted by ブクログ

2018/12/03

言葉をめぐり膨らむ妄想。例文が異常に面白い辞書。「貧乏」と「貧乏性」の違い。名曲の斬新過ぎる解釈。そして工業地帯で育った日々の記憶。講談社エッセイ賞受賞作『生半可な學者』、ロックの偉人たちを愛とユーモアたっぷりに語る『ロック・ピープル101』収録作をはじめ、翻訳家として知られる著...

言葉をめぐり膨らむ妄想。例文が異常に面白い辞書。「貧乏」と「貧乏性」の違い。名曲の斬新過ぎる解釈。そして工業地帯で育った日々の記憶。講談社エッセイ賞受賞作『生半可な學者』、ロックの偉人たちを愛とユーモアたっぷりに語る『ロック・ピープル101』収録作をはじめ、翻訳家として知られる著者が、1980年代から現在まで様々な媒体に発表したエッセイから自選した、文庫オリジナル決定版。(表紙裏) 知識を前提にしているエッセイが多く、面白いうんぬんよりも先に、自身の不足が痛感されました。 そして、エッセイ集となっていますが、後半1/4ほどはショートショートのようなお話で、いずれも時間に関係したもの。私は合わずでした。

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