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みんな彗星を見ていた 私的キリシタン探訪記 文春文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2018/10/06 |
| JAN | 9784167911638 |
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みんな彗星を見ていた
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商品レビュー
5
7件のお客様レビュー
一気に読もうとしても、そうはいかない。反芻しながら読むと、ゆうに1週間。濃密な時間が過ごせる。 あつかわれているのは、キリスト教の最初の布教と受容、その後の弾圧と迫害と殉教、いわゆるキリシタンの歴史。大追放(禁教令)後も残り続けた宣教師たちはみな処刑された。島原の乱でのキリシタン...
一気に読もうとしても、そうはいかない。反芻しながら読むと、ゆうに1週間。濃密な時間が過ごせる。 あつかわれているのは、キリスト教の最初の布教と受容、その後の弾圧と迫害と殉教、いわゆるキリシタンの歴史。大追放(禁教令)後も残り続けた宣教師たちはみな処刑された。島原の乱でのキリシタンの死者はなんと37000人。皆殺しだったため、それを語り継ぐものはいなかった。 宣教師たちはなぜ布教地に残ったのか。なぜ殉教を切望したのだろう。棄教しなかった信徒たちは殉教者の遺体や遺物に熱狂した。なぜだろう。Why, why, why?! サブタイトルには「私的」とあるけれど、かなり公平な見方のキリシタン史。クリスチャンでもヒストリアンでもないが、ミッションスクールで学び、ICUで歴史を専攻したという素地が生き、ルポライターの本領も発揮されている。とくに、リュートを案内役にしたところがいい。あの形とあの音色。リュートという緩衝役がなかったら、キリシタン史の壮絶・凄惨な場面は読み進められなかったかもしれない。 タイトルは一見ロマンチック。でも、ほんとうの意味は読むうちにわかってくる。最後、「文庫版あとがき」がじんとくる。
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予想以上の面白さで文句なしに★5つ。長崎旅行で世界遺産の潜伏キリシタン遺産を見学していて知った本。文庫本が品切れだったのを遠出してなんとか新品を購入。出版社はもっと刷れよ。歴史好きならきっと好きになる。キリシタンの歴史は知っているつもりでいたが全然解ってなかった。著者のおばさんに...
予想以上の面白さで文句なしに★5つ。長崎旅行で世界遺産の潜伏キリシタン遺産を見学していて知った本。文庫本が品切れだったのを遠出してなんとか新品を購入。出版社はもっと刷れよ。歴史好きならきっと好きになる。キリシタンの歴史は知っているつもりでいたが全然解ってなかった。著者のおばさんに感謝。気になることを掘り下げていくパワーとセンスがすばらしい。それ以外に今回学んだことは、 ・カトリック側は一枚岩ではなかった。ポルトガル/マカオから来て南蛮貿易に関与しつつ大名への上からの布教を目指したイエズス会と、スペイン/マニラから来て裸足で庶民に布教する清貧な托鉢修道会(フランシスコ会、ドミニコ会、アウグスチノ会)は対立していた。 ・列聖、列福の制度。2016年に高山右近が列福され、外国人を含め聖人42名、福者394名を生み出した。「殉教するかもしれないが行く、ではなく、殉教する可能性があるからこそ行く(p269)」「『あなたの存在を忘れない』というすさまじいほどの執念(p281)」 ・聖遺物として殉教者の遺体の奪いあい。「キリシタンは初めから跪いていたが、殉教者の死んだのを見ると聖なる灰を祟って、役人にかまわず火の中にとび込んで行って、火傷をも恐れずに遺体を引き出した(p252)」 ・自力でエルサレムやローマに行ったペトロ岐部カスイ。
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とても読み応えのある本だった。こういう体験ができるから、本を読むのはやめられない。 参照された膨大な資料と著者の並々ならぬ行動力もさることながら、そこから導き出される考察が深く、読みながら何度も胸を打たれた。名もなき人々の声に耳を傾けることは、本人たちが亡くなった後からでも十分可...
とても読み応えのある本だった。こういう体験ができるから、本を読むのはやめられない。 参照された膨大な資料と著者の並々ならぬ行動力もさることながら、そこから導き出される考察が深く、読みながら何度も胸を打たれた。名もなき人々の声に耳を傾けることは、本人たちが亡くなった後からでも十分可能だし、また長く語り継がれていくべきことなのだ。 大切なのは、忘れないこと。後ろめたい過去を「きれいな思い出」に書き換えないこと。「負の遺産」を美化せず受け止める心を多くの人が持つようになれば、過ちは繰り返されなくなると思う。
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