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正義とは何か 現代政治哲学の6つの視点 中公新書
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正義とは何か 現代政治哲学の6つの視点 中公新書

神島裕子(著者)

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正義とは何か 現代政治哲学の6つの視点 中公新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2018/09/20
JAN 9784121025050

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商品レビュー

3.8

18件のお客様レビュー

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2023/05/02

現代政治哲学の6つの視点ということで、政治哲学初心者の立場で本書を手に取りました。率直な感想ですが、少し中身を盛り込みすぎではないかという印象です。6つの視点(リベラリズム、リバタリアニズム、コミュニタリアニズム、フェミニズム、コスモポリタニズム、ナショナリズム)を取り上げること...

現代政治哲学の6つの視点ということで、政治哲学初心者の立場で本書を手に取りました。率直な感想ですが、少し中身を盛り込みすぎではないかという印象です。6つの視点(リベラリズム、リバタリアニズム、コミュニタリアニズム、フェミニズム、コスモポリタニズム、ナショナリズム)を取り上げること自体は非常に有意義かと思うのですが、それぞれの中でさらにかなりの数の識者の主張を盛り込んでいて、正直頭が追いつきませんでした。もしそこまでやるのでしたら新書ではなく、もっと本格的な教科書として丁寧に解説してもらった方がありがたかったかもしれません。多くの政治哲学者の名前を知ることができたのは有意義でしたが、繰り返しになりますが「具を入れ過ぎた鍋」のような印象を持ってしまいました。

Posted by ブクログ

2022/08/05

ソクラテスの無知の知 論敵トラシュマコスの主張=ポリスの国制を取り上げて、どの国制においても「正義」は支配階級の利益になることだと豪語している。 「支配階級というのは、自分の利益に合わせて法律を制定する。これこそが被支配者たちにとって正しいことなのだと宣言し、これを踏み外した者を...

ソクラテスの無知の知 論敵トラシュマコスの主張=ポリスの国制を取り上げて、どの国制においても「正義」は支配階級の利益になることだと豪語している。 「支配階級というのは、自分の利益に合わせて法律を制定する。これこそが被支配者たちにとって正しいことなのだと宣言し、これを踏み外した者を法律違反者の犯罪人として懲罰する。したがって強い者の利益になることこそが、正しいことなのだ」 ソクラテスは「国家」でこう述べている。 「そのものが何であるかを知らずに、そのものについて語るもので、大衆自身の集合に際して形作られる多数者の通念以外の何物でもなく、それを詭弁家達は知恵と称している。」 ソクラテスは真理を追求する生き方が正しい生き方であり、また善い人生だと考えた。 ロールズ 「格差原理」=「最も不遇な人々」の最大の便益に資するものであることを要求 逆に言えば最も不遇な人々の最大の便益に資さない社会的・経済的な不平等は認められない。 「正義にかなった貯蓄の原理」=世代間正義のこと。 後世代の人々の便益も考慮して、現在のソーシャルミニマムの水準を調整することを要求している。 アマルティア・センの主張 平等であるべきは基本財でなく「基本的ケイパビリティ」である。 「ケイパビリティ」とは、ある人が何かを行ったり、何かになったりするための、実質的な自由のこと。 個人的選択の自由に価値を置くセンは、各人の財や機能ではなく、ケイパビリティを個人的福利を評価する際の情報的基礎としている。 アダム・スミスの重商主義批判 重商主義とは金銀の蓄積によって国富を増やそうとするもの。 外国から支払われる金銀を目当てにして、自国の輸出業に補助金を出してテコ入れ。 それによって適正な資源配分と価格決定が阻まれる。 スミスの社会的分業の考え方 社会において必要とされる「協力と援助」を誰かの慈悲心ではなく、不特定多数の自愛心に基づく行為の集積場(市場)によって確保することができる コミュニタリアン(共同体主義者)の主張 →広義のリベラリズムでは人々の善い生を可能にする正義は構想できない。人々の生活に固有の道徳性を与えるとされる共同体の物語に則った政治によって、善い生を再興させるべき。 サンデルによると、どの目的からも独立した自我を想定(無知のヴェールのような)して正義を考えることは誤りであり、それによって正当化される正義は意味を持たない。 想定されるべきは、文化や伝統などの文脈を持たない「負荷なき自我」ではなく、特定の共同体の中で特定の生を生きている人間、つまり人生に意味を付与している「位置付けられた自我」 リベラリズムは善い生を個人的選択の問題としており、中立を気取っている。 手続きの確かさだけを追求する「手続き的共和国」であると批判している。 政治はアリストテレスの目的論に倣って、諸制度をその目的に照らして評価するのが正しいと。 「政治的リベラリズム」=人びとの生の全体をカバーするのではなく、公共的(政治的)事柄にかかわる部分のみをカバーするという意味で、包括的ではなく、政治的である。 政治的にリベラルな社会では、人々は私的事柄に関しては各々の包括的世界観に浸っているかもしれないが、公共的事柄に関しては政治的リベラルとして振る舞う。  マッキンタイアの善い生 →物語の提供者として彼が持ち出すのは理性でも運命でも自然でもなく、共同体である。 Xにとっての善い生は、その人が属する共同体の伝統の中にある。 そのため、個人の善い生のために、伝統を保守することになる。 アマルティア•センのコミュニタリアニズム批判 →人間のアイデンティティはたしかに共同体のなかで形成されるけれど、人間は文化的伝統から離れて合理的判断を下しつつ、アイデンティティを形成することができる。 コスモポリタニズム ポッゲの主張→グローバルな貧者はらグローバル•エリートからの積極的な関与によって、彼らが本来あるはずの状態に危害を加えられている。 そのため彼らは貧者を本来あるはずの状態に戻すために、賠償しなければならない。

Posted by ブクログ

2021/12/01

読み終わってからだいぶ経ってしまった。 なんというか、「正義」とは何か、「公正」とは何か、私の理解が及ばなくなってきた。 正しさ、には勝てば官軍負ければ賊軍、という言葉があるように、力の強いものに分が与えられる。 思想の問題もあるけれど、国によって考え方が違い、立場によってそ「...

読み終わってからだいぶ経ってしまった。 なんというか、「正義」とは何か、「公正」とは何か、私の理解が及ばなくなってきた。 正しさ、には勝てば官軍負ければ賊軍、という言葉があるように、力の強いものに分が与えられる。 思想の問題もあるけれど、国によって考え方が違い、立場によってそ「正しさ」は簡単に変わってしまう。 そこで役立つのが、この本の前に読んだ「エンパシー」なのかも。 昨日、だったかNHKの朝のニュースで映画監督も務めている作家(申し訳なし、私は存じ上げない)の最新作についてインタビューしてた。 息子の死をきっかけに宗教にはまった母親と、やめてほしい父親(第三章は娘の目線からの章のようだったけれどちゃんと聞いてなかった。)の目線から描いた小説。 「信じる」ということについての話だった。 ここでまた、「信じる」とは…? となってしまいそうなのではあるけれどもw 「白黒はっきりつけるのではなく、グレーも許容しましょう。 そうすることで、少なくとも対立は少なく収めることができる。」 といった内容で締めていた。 お互いに歩み寄りができれば、着地点はより近くに置くことができるよなぁ。 じっくり読みたかったけど、時間切れ(延滞しました、すみません)。 またの機会に。 あ、ジェンダーについても触れられていて、これに関しても読んでみたい。 そしてまたまたついでに、あるブログで間接的に紹介されていた、 村上春樹氏の「ダンスダンスダンス」も読みたい! そして私ももっと文章書くの上手になりたい‼

Posted by ブクログ

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