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教育社会学の20人 オーラル・ヒストリーでたどる日本の教育社会学
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東洋館出版社 |
発売年月日 | 2018/09/10 |
JAN | 9784491035833 |
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教育社会学の20人
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今日の高等教育の源流を辿っていくと、一つは教育社会学という専門領域にたどり着く。この上流がどのような様子であったのか、本書の頁をめくることで少し雰囲気が伝わってくる。このことは天野が、教育社会学を「教育社会諸科学」(p.32)の役割を果たしてきた、と言い、「辺境性と境界人性」を生...
今日の高等教育の源流を辿っていくと、一つは教育社会学という専門領域にたどり着く。この上流がどのような様子であったのか、本書の頁をめくることで少し雰囲気が伝わってくる。このことは天野が、教育社会学を「教育社会諸科学」(p.32)の役割を果たしてきた、と言い、「辺境性と境界人性」を生かして教育という現象を対象に、内と外へ研究のテリトリーを広げて発展した(p.33)と述べらている点からも明らかといえる。本書に記された先達の言説は端的で重い。矢野の「日本の文科系の教育は、極端な言い方をすれば、フィールドワークとKJ法、それから統計学の二つだけやれば、あとは何とでもなる」(p.200)という経験談や、「高等教育を考える場合み、社会学も、経済学も、文化人類学もでもなんでもいいけど、複数のディシプリンをしっかり身につけていなければ、インターディシプリナリーな仕事はできない」といった指摘は、高等教育関連の大学院教育のカリキュラム編成の核となる要素にも思える。また同じく矢野が喜多村和之の研究を回顧するところで、大学教育、教授法、FD、グローバル化、大学の管理運営といったプロジェクトを早くから立ち上げている(p.202)とも書かれている。私たち自身が、どの巨人の方に乗ろうとしているのか把握できていないと、先行研究は検討できないと思った。
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