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大相撲の不思議 潮新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 潮出版社 |
発売年月日 | 2018/09/05 |
JAN | 9784267021497 |
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大相撲の不思議
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商品レビュー
3.7
7件のお客様レビュー
相撲はスポーツとしては面白い。 観客のざわめき、一瞬の静寂、その直後に訪れる、屈強な力士同士がぶつかり合いバチンと音を立て、会場は大歓声に包まれる。 しかし、神事・国技としての性格も併せ持つゆえの複雑さ、時代錯誤感もあり、相撲というジャンルを好きになれないでいる。 本書は、...
相撲はスポーツとしては面白い。 観客のざわめき、一瞬の静寂、その直後に訪れる、屈強な力士同士がぶつかり合いバチンと音を立て、会場は大歓声に包まれる。 しかし、神事・国技としての性格も併せ持つゆえの複雑さ、時代錯誤感もあり、相撲というジャンルを好きになれないでいる。 本書は、相撲の、神事・国技としての性格、どのようにしてその伝統が作られてきたか、相撲が異世界的なものとして形作られ、守られてきたか?という点にフォーカスし、その閉鎖性を守るべきものとして説く。 本書でも述べられているが、相撲の伝統性、神事性は後付けされたものも多い。日本人の「古き良き日本、その伝統と考えるもの、神事的なもの」が集まり、かたちとなったのが、「大相撲」であり、独特のジャンルを形成し、独特の伝統を作ってきたのだな、と読んだ。 とすると、よく大相撲で語られる「伝統の保持」的な理論は「大相撲というジャンル、その独特の村社会の保持」でしかないようにも思えてくる。 筆者の言うように、「大相撲」は男女平等、差別云々がなじむ分野ではない。しかし、日本の伝統、神事そのものでもないと、本書を読んでそのように感じた。国技、というのも自分たちで言い出したことらしい。日本の伝統っぽいもの、神事っぽいものとしてあり続けるために、独特なルールを守りながら、様々の干渉を排除しながら成立している、というところか。 まとめると、「大相撲」ムラは独立した奇妙奇天烈な社会で、やはり好きになれないな、と改めて感じたという所です。
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著者は四歳からの大の相撲ファンで、女性初の横綱審議委員になった。 当時、角界の体質は古い、男女平等から改革せよと声が上がった。そんな声から伝統文化、国技である相撲を守る必要を感じた。 東北大学に入学して相撲道の学問的裏付けを相撲史から3年間みっちり勉強した。 本書は、彼女が...
著者は四歳からの大の相撲ファンで、女性初の横綱審議委員になった。 当時、角界の体質は古い、男女平等から改革せよと声が上がった。そんな声から伝統文化、国技である相撲を守る必要を感じた。 東北大学に入学して相撲道の学問的裏付けを相撲史から3年間みっちり勉強した。 本書は、彼女が大学で学んだ相撲史を基に、大相撲の面白さや不思議さが簡潔に書かれている。 ・土俵の聖域についての詳細・懸賞の裏話・くやしかったら強くなれの格差社会(給料や衣装など)・まわしの裏話・朝青龍や白鴎との裏話などなど 好きじゃなきゃ書けない、大相撲の奥行きや摩訶不思議にあっぱれ!
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著者の大相撲への圧倒的な愛が感じられた。 相撲が好きな方は必ず読んでほしい。 女性が土俵に上がれないということを某国会議員がわからないのは自国の文化の無知とバッサリ切り捨てたのは痛快。
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