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大城立裕(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2018/08/31
JAN 9784103740070

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2019/01/02

他界した妻との日々を綴った「あなた」、普天間基地移設と建設会社を営む甥の立場をからめた「辺野古遠望」、同期会と若かりし頃の仲間を思う「B組会始末」「拈華微笑」「消息たち」、幼い頃のひなびた郷暮らしを描いた「御嶽の少年」の6短編が収まる。 1編目の「あなた」は妻を思う(たぶん本人に...

他界した妻との日々を綴った「あなた」、普天間基地移設と建設会社を営む甥の立場をからめた「辺野古遠望」、同期会と若かりし頃の仲間を思う「B組会始末」「拈華微笑」「消息たち」、幼い頃のひなびた郷暮らしを描いた「御嶽の少年」の6短編が収まる。 1編目の「あなた」は妻を思う(たぶん本人には言えなかった)夫の思いや感謝、家族の悲喜こもごもの場面が訥々と綴られ、長い年月を共にした夫婦の絆に打たれる。「B組会始末」なども遠い学生時代の仲間たちとの思い出、その後の交歓やだんだんとその仲間が鬼籍に入っていくさまが感慨を呼ぶ。 「辺野古遠望」はちょっと煮え切らない筆致がもどかしい。沖縄初の芥川賞作家であり県職員としていろいろ見てきた人なら普天間基地移設問題に対して何らかの思いがあるだろうに、どうもものわかりのいい一歩引いたような言葉が並ぶ。身内が関係していたり現場ならではの両断できない思いがあるのも当たり前なんだけど、沖縄のオピニオンリーダーとしてバシッとしたこととか、なるほどと思えることを言ってほしかった。 でもこれらの短編って小説だろうか。日本近代文学伝統のジメッとした私小説ってやつ? もう身辺雑記や自分史と紙一重な感じがしてしまう。

Posted by ブクログ

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