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つかのまのこと
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つかのまのこと

柴崎友香(著者), 東出昌大

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つかのまのこと

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2018/08/31
JAN 9784040650630

つかのまのこと

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商品レビュー

3.6

14件のお客様レビュー

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2019/12/19

彼(そもそも男なのか?)にとっては、この家族が引っ越して去っていく間も、言うなればつかのまのことなんでしょう。 古いおうちって本当に少なくなりました。この、本当にいい家が、取り壊されずに、次の人がやってきますように。

Posted by ブクログ

2019/03/11

『幽霊が現れたり消えたりするように、わたしにもほかの人間が見えたり見えなかったりする。人々だけでなく、世界の全体が遠のいて、虚空に投げ出されたような心地になる』 夢十夜の第一夜を彷彿とさせるような味わい。柴崎友香が踏み出した新しい境地を伺う思いがする。如何にも主人公の男性である...

『幽霊が現れたり消えたりするように、わたしにもほかの人間が見えたり見えなかったりする。人々だけでなく、世界の全体が遠のいて、虚空に投げ出されたような心地になる』 夢十夜の第一夜を彷彿とさせるような味わい。柴崎友香が踏み出した新しい境地を伺う思いがする。如何にも主人公の男性であるような男優の写真が少しうるさいような気にもなるけれど、写真が伝えるものは文章が描き出そうとするものを邪魔する訳ではない。一瞬でもなく永遠でもない。そんなふうに写真のフレームに封じ込められたものは、短篇小説の言葉の世界と良く共鳴している。 デビュー以来、作家自身と同じような世代の等身大の主人公を描くことの多かった作家が描いた怪奇譚という種はこんなふうに開花するのか。あるいはアイオワの地で受けた刺激が作家のパレットの色味を広げたのか。百年待った訳ではないけれど、その花の放つ淡い色の力がしんしんと伝わって来る。香りではない。薄い蒼の滲んた白の持つ力。輪郭も曖昧なその色と周囲の空気との交わり。ただただ拡散してゆくだけのこと。そんな小説を柴崎友香はいつの間にか書くようになっていたのだなと、苔の上に座っていた男のように気付く。傑作。

Posted by ブクログ

2019/02/09

あたたかい、さみしい、せつない、、、色んな感情を抱きながら読みました。 1人で静かな部屋で読むと、すっと入り込んできました。

Posted by ブクログ

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