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向日葵のある台所
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向日葵のある台所

秋川滝美(著者)

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向日葵のある台所

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2018/08/30
JAN 9784041072035

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商品レビュー

3.7

28件のお客様レビュー

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2024/04/28

不仲な親子もいる。 そういう親子がいることがわかっていても、ひどい親のエピソードを聞くと「そんな親いないでしょ」と思ってしまう。 特に母は苦労して産んでいるのだから。 多くの人がそう思ってしまうから、「母から少しでも遠くに逃げたい」と思う主人公の麻有子の気持ちは理解されず、そん...

不仲な親子もいる。 そういう親子がいることがわかっていても、ひどい親のエピソードを聞くと「そんな親いないでしょ」と思ってしまう。 特に母は苦労して産んでいるのだから。 多くの人がそう思ってしまうから、「母から少しでも遠くに逃げたい」と思う主人公の麻有子の気持ちは理解されず、そんなことを思う自分はひどい娘だと思ってしまう。 また、姉との関係も微妙である。 でもこれも、母と姉妹というように女が3人揃うと、どこも複雑なのではなかろうか。 母になってみて思う。このお母さんの気持ちもわからなくはない。 自分の嫌な部分をそっくりそのまま受け継いだ子どもに苛立つ。 それが嫌いになった相手に似ていたら? 自分がちゃんと子育てできてるかなんて自信ない。 子育てはそうでなくたって難しいのに。 お母さんがしたことは許されることではないし、子どもに罪はない。 逃げることができてよかったはずだが… 歩み寄ろうとする勇敢さに尊敬しかない。

Posted by ブクログ

2024/04/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「居酒屋ぼったくり」の著者だと思い手に取りました。読み出すと…ぼったくりのほのぼのとした世界観とは違うかも…と。 中学生の娘を持つ50代の麻有子は、学芸員。彼女は、子どもの頃、姉には甘い母に、厳しく育てられ、実家から逃げ出すように東京の大学に進学。学芸員として就職、子どもが欲しくないという夫だからと結婚したが、麻有子は子どもが欲しくなり、妊娠をきっかけに夫と離婚。1人で娘の葵を育てている。 姉と同敷地で同居していた母が、脳梗塞で倒れ入院し、退院後は、麻有子が引き取ることに。 姉は、家事が出来ず、ずーっと母に家事をやってもらっていたのに、母がリハビリが必要になったら、麻有子に押し付けるのかと思うが、言えなかった。昔から、我慢するのが習慣になっていて、2人には反発出来なかったから。 一方で、職場の先輩に相談すると… 母が来ることのメリットも考えてみたら?と。 家事の負担が減る。娘が受験生になるので、彼女の家事負担も減る。また、学芸員として泊まりがけの出張には、中学生を置いては行けなかったが、母がいれば行ける。 娘にも聞くと、同じように答え、受け入れることを促す。そして、麻有子にも配慮して、断るとおばあちゃんや叔母さんとも仲が悪くなるでしょ?と。 なんで、こんな自分勝手な姉から、冷酷な母を押し付けられるのか?逃げて!と、私は思いました。 ここ1年くらい、2chのまとめ?のネット記事を読んでいます。酷い夫や姑なのどの話など…こんな人が本当にいるのか?と思いながら…なぜかやめられない。なので、こんなのは、全力で逃げて!と言いたくなりました。 ところが… 麻有子は、母を引き取ることに。 たまに、母の毒舌があましたが、ほぼ快適。忙しくて手が回らない掃除や布団干しなどをしてくれ、キレイ好きの麻有子にとって快適な暮らしです。多少のゴタゴタはありましたが。 最後には、母の思いを知り、和解。 凄く良い終わり方でした。 最終的に、居酒屋ぼったくりみたいな、ほっこりした結末に安堵しました。

Posted by ブクログ

2024/03/31

母の厳しすぎる躾の下少女時代を送った主人公が学芸員となり、結婚し、母になり離婚してシングルマザーとなって。 蟠りを抱えながらも完全に実家を切り離すことも出来ず、冠婚葬祭に顔を出す程度につながっていたのに実家の敷地内に家を建てて、結婚後も母に甘やかされてる姉から母を引き取って同居し...

母の厳しすぎる躾の下少女時代を送った主人公が学芸員となり、結婚し、母になり離婚してシングルマザーとなって。 蟠りを抱えながらも完全に実家を切り離すことも出来ず、冠婚葬祭に顔を出す程度につながっていたのに実家の敷地内に家を建てて、結婚後も母に甘やかされてる姉から母を引き取って同居してしてくれと要請の連絡が来る。 可哀想すぎるやろ、主人公。 姉は調子いい上に自分本位過ぎるし、娘はよく出来すぎてる。母は何か隠しているようで、何を考えているのかはっきりしない。 読んでいてしんどくなるストレス源は実家の母と姉からだけで、娘はお婆ちゃんとの緩衝役になってくれるしとにかくいい子。頭もいいし助かる。助かるーって感心しながら、いつも思うのがこんなものわかりいい中学生おるんかいな。スーパー家政婦さんかいな。 決して毒親だったわけではないけれど、私自身子どもの頃の親との関係には複雑な気持ちになる思い出もあるので「こういってくれたら良かったのにな」とかあるんだけれど、親も初めての子育て。完璧には出来ないよねと理解もできるんです。 だから終盤は出来の悪い姉に少し同情してしまったし、ますます良い子の葵ちゃんに大人のご都合主義を感じてしまったかなぁ。

Posted by ブクログ