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話芸の達人 西条凡児・浜村淳・上岡龍太郎
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 青土社 |
発売年月日 | 2018/08/23 |
JAN | 9784791770939 |
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商品レビュー
4
2件のお客様レビュー
関西の話芸というテーマで、三人に着目して記述した本。このひとが問題提起するように、こうした芸のあるひとたちをちゃんと評価していかないと、後につながっていかないですよね。 あと、上岡龍太郎のノックさんへの弔辞は、本当にすばらしいと思います。【2023年12月16日読了】
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一般に「一人芸」いうと真っ先に浮かぶのは落語である。本書はもうひとつの芸である「漫談」に焦点を当てる。 笑いの聖地大阪には、この一人芸の系譜の中に、 3人の名人が存在した。 「また、見てもらいます」(西条凡児) 「さて、みなさん…」(浜村淳) 「私が、上岡龍太郎です」(上岡龍太郎...
一般に「一人芸」いうと真っ先に浮かぶのは落語である。本書はもうひとつの芸である「漫談」に焦点を当てる。 笑いの聖地大阪には、この一人芸の系譜の中に、 3人の名人が存在した。 「また、見てもらいます」(西条凡児) 「さて、みなさん…」(浜村淳) 「私が、上岡龍太郎です」(上岡龍太郎) である。 お馴染みの語りからはじまる話芸。 それぞれの話芸を生んだ背景には、 西条凡児=落語、浜村淳=漫談、上岡龍太郎=講談 といった芸脈が流れていると著者は喝破する。 とりわけ、その先駆者である西条凡児の インテリジェンスを感じさせる知的な笑いは、 上岡龍太郎にしっかりと引き継がれ、 上岡龍太郎自身も西条凡児を評して 「まさしく大阪のひとりしゃべりの基盤を作った人」 と述べている。 芸風はまったく異なるが、その上岡龍太郎が弟子入り 志願したのが浜村淳というのが面白いし、 お互いが京都人であるところにも興味を抱く。 余談になるが、11PMの後発番組としてマニアックな 企画で業界の話題をさらった「EXテレビ」で 上岡龍太郎とコンビを組んだ島田紳助も京都人である。 上岡龍太郎の衣鉢を継ぐのは島田紳助であろうと 一時期に言われたのが今となっては懐かしい話。 名調子の御三方の現役バリバリ時代を知る者として、 芸人としての来し方・芸風を鋭い考察で概観できたのは 喜びであり、上方芸能現代史としても貴重な資料に なり得る著作だと思う。
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