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十津川警部 「吉備 古代の呪い」 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2018/08/29 |
JAN | 9784101285368 |
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十津川警部 「吉備 古代の呪い」
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◎キビノワタル、百済へ行く。他何編!? 物語は、吉野文彦という男が東京都内のホテルで服毒死していたところから始まる。 吉野文彦は、岡山の郷土史家で、「吉備 古代の呪い」という小説を地元紙に掲載していたことがわかったが、いったいなぜ殺されてしまったのか。とてもいい小説だっただけに...
◎キビノワタル、百済へ行く。他何編!? 物語は、吉野文彦という男が東京都内のホテルで服毒死していたところから始まる。 吉野文彦は、岡山の郷土史家で、「吉備 古代の呪い」という小説を地元紙に掲載していたことがわかったが、いったいなぜ殺されてしまったのか。とてもいい小説だっただけに、小説に関連することを想像した十津川は、歴史協会に聞いて回る。すると浮かび上がった登場人物は、参与として参画している国会議員や会長の佐伯であることがわかり・・・ まず、表題にもなっている小説「吉備 古代の呪い」がなかなか面白い。 p18~72、p86~126と合計94ページ程度あり、全体で263ページであるから、3分の1はこの小説にかけていることからも、筆者のこの小説への想いの強さがうかがえる。 吉備国の人、キビノワタルが、当時の天皇である雄略帝から指示を受け百済征伐に挑戦するが、雄略帝の策略や個人的感情に翻弄される物語だ。 この小説が本当なのか、もちろん史実を丁寧に調べたうえで書いているのだろうが、完成度は高い。フィクションにしろノンフィクションにしろ、面白く読めることは間違いないだろう。 さて、そんな極上の小説を書き上げた作家が死ななければならない理由とはなんだったのだろうか。 十津川の結論は、ねたみや恨みだった。結末は犯人が殺されそうになることから西村作品らしくなかったようにも思うが、十津川が導こうとする真実は思った以上に人間の恨みが深い。
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