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イタリアのしっぽ 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2018/08/21 |
JAN | 9784087457803 |
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イタリアのしっぽ
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商品レビュー
3.6
7件のお客様レビュー
イタリアを舞台にペットを飼う人との交流が描かれていました。 知っていて読み始めたのに「これ本当にエッセイ?」と問いたくなるような美しい文章で、小説だと錯覚してしまいました。 ペットは犬、猫にとどまらず、猿やウサギ、馬、タコ、一風変わったキツネまでも…。 それに加え、イタリア各地...
イタリアを舞台にペットを飼う人との交流が描かれていました。 知っていて読み始めたのに「これ本当にエッセイ?」と問いたくなるような美しい文章で、小説だと錯覚してしまいました。 ペットは犬、猫にとどまらず、猿やウサギ、馬、タコ、一風変わったキツネまでも…。 それに加え、イタリア各地の土地事情や暮らしぶり、人間ドラマが詰まっていて読み応えがありました。 なかなかこんなエッセイはないと思う。 特に好きだったのは、 *「来年もまた会えるかしら」 *「憑かれて」 *「要るときに、いてくれる」 *「嗅ぎ付ける」 植木市で出会った老夫人リアさんとの偶然の再会から繋がるご縁、「憑かれて」から受ける印象とは違って、気持ちが明るくなる素敵なエピソードも良かった。
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表紙にひかれて借りたけどハズレ。文字通り文字を追うだけで頭に入ってこんし苦痛だった。短編でそれぞれ違う人出てきてよう分からんっちゃ
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内田洋子さんの作品を初めて読んだ。 図書館をうろうろしていて小川洋子さんが好きなので洋子つながりでみつけた本だった。 ペットに纏わるエッセイというより、動物と共に暮らしいている人の生活や人生について書かれていた。 それも明るくハッピー幸せいっぱい!ではなく人生悲喜交々、どちらか...
内田洋子さんの作品を初めて読んだ。 図書館をうろうろしていて小川洋子さんが好きなので洋子つながりでみつけた本だった。 ペットに纏わるエッセイというより、動物と共に暮らしいている人の生活や人生について書かれていた。 それも明るくハッピー幸せいっぱい!ではなく人生悲喜交々、どちらかと言えば孤独な人という印象のお話が多い。 ペットも犬や猫といった一般的な動物だけでなく馬や猿、タコ、京都の狐(お稲荷さん?)まで出てくる。 大きなイベントやハプニングについて書いているわけでもないのに惹きつけて読ませてくる美しく、物悲しい雰囲気の文章が凄いなと思った。そして途中からエッセイであることを忘れ小説を読んでいるような気持ちになった。 この2点については解説で唯川恵さんも書かれていて、「小説を読んでいるような気分になるのは、語り手である内田さんの存在を主張することなく語り部に徹しているから」とあり、なるほどと納得させられた。 特に好きだったのはタコ(アルベルト)と暮らしている、初めての映画だけ成功し、そのあとは細々と映像制作を続けているマリーノの話。この作品は特に物寂しい雰囲気が強くて好きだった。 本編だけでなく、内田さんが幼い頃祖父とその飼い犬と須磨海岸まで散歩していたエピソードについて書かれているあとがきまで美しく、何度も読み返したい文章だった。 なんとなく手に取った本だったが買い直して手元に置いておきたいくらい好きな本になった。内田さんの他の作品も読んでみたい。
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