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進化的アーキテクチャ 絶え間ない変化を支える
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | オライリー・ジャパン/オーム社 |
発売年月日 | 2018/08/18 |
JAN | 9784873118567 |
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商品レビュー
3.6
12件のお客様レビュー
言いたいことは単純だと思うのに、本全体としてその単純なことを長々と述べている感じがあり、読み物として面白くなかった。
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面白かった。 訳のせいかもともとなのか、言い回しがわかりづらいところは多々あったが、 アーキテクチャを設計する上で学びになることもそれ異常に多かった。 以下、まとめ。 市場のニーズとともにシステムが提供するべき機能は変わり続け、技術のイノベーションとともにシステムが使うべき最...
面白かった。 訳のせいかもともとなのか、言い回しがわかりづらいところは多々あったが、 アーキテクチャを設計する上で学びになることもそれ異常に多かった。 以下、まとめ。 市場のニーズとともにシステムが提供するべき機能は変わり続け、技術のイノベーションとともにシステムが使うべき最適なソフトウェア開発エコシステムも変わり続ける。 このような状況で、システムを成長させるためには、さまざまな変化に適応しながら進化できるアーキテクチャが必要である。(「順応同化の精神」) このような「進化的アーキテクチャ」を実現するためには、アーキテクチャ特性を評価可能にするべきである。 アーキテクチャ特性を評価可能にすることで、 ・アーキテクチャ特性が経年劣化することを防げる ・アーキテクチャ特性に即した根拠が明確な決定を行える アーキテクチャ特性を定量的に評価するための検証手段を、本書では「適応度関数」と呼んでいる。 「適応度関数」をデプロイメントパイプラインに組み込むことで自動的に逸脱を検出できることが最も望ましいが、 手動でもまずはあることが大切、というスタンス。 「適応度関数」は優先度とともに結果を覧化しておくことで、 アーキテクチャ上何が大切かがわかるようになる。 以下、読書メモ。 https://github.com/takeoverjp/booklog/blob/main/building_evolutionary_architectures.md
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本書は「適応度関数」が引用される場合に参考書籍として提示されることが多い。その定義を確認しておこうと本書を手に取ったが、適応度関数の定義も終始曖昧である。 > 進化的アーキテクチャが適応度関数によって誘導されると我々が言うときには、個別のアーキテクチャ上の選択を個々の適応...
本書は「適応度関数」が引用される場合に参考書籍として提示されることが多い。その定義を確認しておこうと本書を手に取ったが、適応度関数の定義も終始曖昧である。 > 進化的アーキテクチャが適応度関数によって誘導されると我々が言うときには、個別のアーキテクチャ上の選択を個々の適応度関数とシステム全体の適応度関数によって評価して、変化の影響を判断していくことを意味する。...全てのテストが適応度関数というわけではないものの、そのテストがアーキテクチャ上の関心事の完全性を証明するのに役立つ場合には、我々はそれを適応度関数とみなす。(2.1 適応度関数とは p.36) 直接的に適応度関数の定義を定める記述はないが、上記の引用によると、テストの中である特定の役割を持つものを適応度関数と呼んでいるように思える。 閾値をもつテストの存在意義は、元から継続的に対象を監視して閾値を超えないように運用をするといったところにあるはずだし、そこに動的平衡などの概念を加えたことによって新しい視点が生じているようには思えない。 既存の概念とソフトウェア開発の概念を組み合わせた結果、2つの概念がうまく組み合わさっていないものは他にもある。 > 物理学で定義されているように、量子とは相互作用に関与する物理的実体の最小量だ。アーキテクチャ量子とは、高度な機能的凝集を持つ、独立してデプロイ可能なコンポーネントだ。...モノリシックアーキテクチャでは、量子はアプリケーション全体となる。(4.2 アーキテクチャ量子と粒度 p.67) 物理的実体とは何かという話はあるが、それを抜きにしても「量子」はただのインパクトのあるワードとして使われており、全く違う意味になっている。 本書は、システム全体に寄与して継続的に動作し、事業や市場の状況に応じて追うべき指標が変わったら柔軟に変化に追従するテストの運用についての本として読むべきで、それ以外のセンセーショナルな表現は捨てても差し支えないだろうと感じた。うまく定義されていない概念によって、むしろ他者とシステムについて共通認識を持つ際の妨げになる可能性もある。 とはいえ、単に継続的にシステムの指標となるテストを適応度関数と呼ぶことが便利だからこそ引用も多くされるのだろうし、本書の外に出て具体的なテストの事例を多く集めて、自分が関わるシステムの継続的な成長に役立てることはとても有益だろうと感じた。
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