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ゆめのほとり鳥 新鋭短歌シリーズ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 書肆侃侃房 |
発売年月日 | 2018/08/01 |
JAN | 9784863853270 |
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ゆめのほとり鳥
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商品レビュー
3.5
8件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
素敵な名前とタイトルに惹かれて。 けれど開いてみれば、夢見がちな印象とは真逆のリアルで生々しい歌が多いように思えた。 タイトル「ゆめのほとり鳥」が登場する歌は、 『「ハープとはゆめのほとり鳥の化身です」余命二ヶ月の館長は言う』 そして暫く読み進めると、違う形で「ほとり」と「鳥」の歌があらわれる。 『ほとりにはずっと鳥がいるきみに似たまたはわたしそのものの鳥』 この2首はとても印象深かったのだが、ささらさんのあとがきを読んで、一層、自分の中にすとんと収まった感じがした。 歌集や詩集って丸裸の心で味わうと思うので、読み手のその時の年齢や状況で感想がかなり変わってくると思うのだけど、 そんなわけで幾つかの歌はかなり苦手だった。 今の私が拒否しているだけで、 年月を経て読み返せば違った印象になるのかもしれない。 誰かの歌集を読んで自分自身の状態が見えるのも、楽しいところではあるのだが。 とは言え、発想が素敵だなと思った歌も沢山あり、 ささらさん独特の視点から、不思議な発想の飛ばし方をされているのが面白かった。 ご自身が感じた一瞬と、食べ物の味や形を、 こんな風に結びつけて表現できるなんて。 うん、やっぱり彼女の短歌は食べ物に関する歌が一番好きだ。 「醤油入れの醤油は幽閉された夜一滴ずつ解放される朝」 「アメリカンドッグにつけるマスタード秋を付け足すように付け足す」 「気付いたり傷付いたりして秋ふかくスイートポテトの焦げ目美し」 「紅茶葉から煙りのように色の出て湯に夕焼けが広がってゆく」 「愛された記憶のごとく金色で甘く凍えるマロングラッセ」 食べ物系以外で好きだったのは、 「ドアスコープの魚眼レンズを覗いたら一滴のこの世が見えた」 「フェンネルの和名が茴香であることそのことがしずかな福音のよう」 こんなことはあまりなくて、いつも全体としての☆評価ですし、 直ぐに世界観に酔ってしまうので、作品に対する私の☆評価は、いつも甘めなのかもしれません。 ですが九螺ささらさんの「ゆめのほとり鳥」に関しては、 苦手な歌と好きな歌との振り幅が、とてもとても大きくて、☆3つとさせて頂きました。
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『不要だと集められたる六千のピアノが奏でる〈乙女の祈り〉』 『ひっそりと飛行船は空に張り付き銀色のシーラカンスになった』 『(なんだろう、これは・・・)と呟き1号は自身の涙で錆びついていった』
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①耳鳴りを「蝉時雨のよう」と言う人耳に俳句を飼っている人 ②引き出しを開けるとばあばが一生をかけて集めたこの世の袋 ③山椒は柑橘類であると知る両親はかつて恋人同士(だから、アゲハが好きなんですねw)④擬態した虫のように沈黙をしてわたしは彼と同じ皮膚になる ⑤たどり着くべき幸せは縁側で猫を撫でながら死ぬおばあちゃん 九螺(くら)ささら「ゆめのほとり鳥」、2018.8発行。新鋭短歌集です。
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