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証言集 関東大震災の直後 朝鮮人と日本人 ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2018/08/08 |
JAN | 9784480435361 |
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証言集 関東大震災の直後 朝鮮人と日本人
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証言集 関東大震災の直後 朝鮮人と日本人
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商品レビュー
4.7
3件のお客様レビュー
編集の西崎さんが、関東大震災朝鮮人虐殺について、子供の作文,文化人の記録、朝鮮人の証言、市井の人の証言など、記録されているものをまとめたもの。(先日nhkの番組に西崎さんが出演した際、関東大震災で亡くなった朝鮮人は人数も名前もわからない。死者を悼み続けるためにも記録を残し続けると...
編集の西崎さんが、関東大震災朝鮮人虐殺について、子供の作文,文化人の記録、朝鮮人の証言、市井の人の証言など、記録されているものをまとめたもの。(先日nhkの番組に西崎さんが出演した際、関東大震災で亡くなった朝鮮人は人数も名前もわからない。死者を悼み続けるためにも記録を残し続けるとおっしゃっていた) 過去にアメリカで黒人がリンチに会っていたことは日本でも知っている人が多いと思う。しかし、関東大震災で、この本にあるような身の毛もよだつような虐殺があったことを知っている人は少ないのではないだろうか。テレビでは地震による混乱で朝鮮人は殺されたと解説しているのを聞いたことがあるがそうではない。彼らは普段から命を軽んじられていたのだ。小池百合子氏が八年間朝鮮人虐殺への追悼文を送らないことを見ても、この虐殺は現在もずっと続いている問題なのだ。
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101年経ってからこの悲惨な出来事を否定する動きが出ている。この出来事が実際にあったことを後世に残すために必要な本です。
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2018年11月読了。 排外主義の声が喧しくなる中で外国人労働者の受入拡大についての政府の頓珍漢な説明が続くこの時期に、是非とも読まねばということで読んだ。 1923年9月1日に発生した関東大震災下の東京とその近郊(熊谷あたりでも事件があったとは知らなかった)起きた、当時の朝鮮...
2018年11月読了。 排外主義の声が喧しくなる中で外国人労働者の受入拡大についての政府の頓珍漢な説明が続くこの時期に、是非とも読まねばということで読んだ。 1923年9月1日に発生した関東大震災下の東京とその近郊(熊谷あたりでも事件があったとは知らなかった)起きた、当時の朝鮮半島からの移住者が多数犠牲になった事件について、現場を目撃した子どもたちの文集、大人の回想録、被害に遭われた朝鮮半島の方々の手記、警察等公的機関の記録等から、生々しい記録を集めて一冊とされている。 いくつか思ったことを備忘的に記す。 ◯当時子どもだった朝鮮半島からの移民の子どもの回想もある。事件に巻き込まれた恐怖は如何ばかりか。霊岸寺あたりの小学校に通っていたか(33ページ)。 ◯丸山眞男(当時9歳)の回想もある(41ページ)。「よい朝鮮人、わるい朝鮮人」というわけ方をして当時を回想している。 ◯流言蜚語の伝播は、電信手段にかなりの制限があった当時において驚かされるものあり。「西は、浜松あたりから、東は川崎、目黒、駒込、千葉あたりまで」、このくらいの範囲では第一報が伝わったのはほぼ同時間だったのではという当時の感覚(76ページ)。 ◯寺田寅彦の回想は流石に冷静(77ページ)。 ◯在郷軍人に取り囲まれた朝鮮の人を、「土木の親方らしいの」が間を取り持って救い出すシーン(87ページ)。この親方がどれだけ頼もしく見えただろう。 ◯要するに、というと甚だ僭越だが、未曾有の地震とそれに起因する今までに経験したことのない二次被害、それらが普段思うともなく思っていたニューカマーたる朝鮮人に対する恐怖を煽り、そのことが地震に遭った人たちの群集心理に結び付いたことが、この記録に書かれたような出来事を惹起したのだろう。ヒトラーが台頭したのと同じような現象(133ページ)。 ◯朝鮮半島からの移民だけが被害に遭われたわけではない。社会主義者も被害に遭ったのはよく知られるところ。方言が強い東北や沖縄の方も被害に遭った(148ページなど)。 ◯向島、寺島町、四つ木、本田等、葛飾区民から馴染みの地名がいくつも出てくる。かつてそういう修羅場だったことを改めて思う(172ページなど)。 ◯警察の留置場に朝鮮人を「連行」して警察に突き出す自警団。それを一喝して「お前ら(自警団)こそ留置場にぶちこむぞ」と特高巡査。現場には諸相あり(227ページ)。 ◯黒澤明(当時13歳)の回想(123ページ)。闇に脅えた人間を巧みに利用したデマゴーグの仕業と端的にこの事件を表現している。流石に絵画的な評論であり、卓見。 ◯警察が、こともあろうに警察が、「朝鮮人暴動説」に加担し、挙げ句の果てには、国は事後に事件の全容解明をしない(今以てしていない)。暗澹たる気持ちになる(332ページ)。
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