呪いに首はありますか

岩城裕明(著者)

• 販売会社／発売会社: 実業之日本社
• 発売年月日: 2018/08/07
• JAN: 9784408537276

商品レビュー

2024/05/24

面白かった！
喉が痒くなった　死体を焼いた灰のお湯割ってどんな味かなぁ

怖い表紙の意味も、タイトル回収も良かった
悲しいけどなんとなく救いがあるラストでよかったような…ずっと一緒だね〜

2022/02/23

ホラーミステリという帯だった。
いい意味で裏切られた。

もちろん心霊科医という主人公の属性もあるから、幽霊も出てくるのでそういう意味では「ホラー」なのかもしれない。
ミステリーという側面はしっかりあったと思う。

怖いというより、着眼点に感服するしなおかつ笑ってしまうというのは不思議な感覚だった。
第一章で「幽霊の死体ってなんですか？」ってセリフがある。
言われてみたら、たしかにそうだ、と。もうこの一章でやられてしまった。
その後も、最後の最後まで走らされてしまった。
このまま話が結論を迎えず、シリーズものになってれば、なんとよかったかとおも思ってしまうことが寂しい。

2021/07/26

とある「呪い」に取り憑かれ、長子が三十歳で死んでしまうという久那納家。呪いを解くために悪霊を幽霊に変え吸収するという目的を持ち、数々の心霊トラブルを解決してゆくホラーミステリ。怖いようでユーモラス、そしてほんのりと切なさを感じます。
さまざまな「悪霊」が引き起こすトラブルとその解決法はしっかりミステリとして楽しめます。ホラーとしての法則も用いながら、いかにも不可思議に思える事象の意味にも納得がいくところが楽しい。「身代金の相場を教えてください」のとっかかりの謎があまりに突拍子もないのだけれど、謎解きとしてはとても堅実なんですよね。なるほど、思えばそれしか考えられないんだけれど。案外気づけなかった。
「結婚してから彼が変わったように思います」がお気に入りだけど。これ、嫌な話ですよね（苦笑）。もしやとは思ったけれどやっぱりそういうことだったのか！
そしてラスト。タイトルの意味はそういうことだったのか……切なくて、だけど優しい結末。実はこの呪いに一番苦しんでいたのは彼だったのでしょうか。