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ダークツーリズム 悲しみの記憶を巡る旅 幻冬舎新書506
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ダークツーリズム 悲しみの記憶を巡る旅 幻冬舎新書506

井出明(著者)

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ダークツーリズム 悲しみの記憶を巡る旅 幻冬舎新書506

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 幻冬舎
発売年月日 2018/07/01
JAN 9784344985070

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商品レビュー

3.8

19件のお客様レビュー

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2025/08/03

ダークツーリズムとは近代史の影の部分、とくに戦争と災害の現場となった土地を訪問する観光を指す。ダークツーリズムの核心は「悲しみの記憶を継承することで二度と悲劇を起こさせない」。戦国時代の戦場跡などは時代が古すぎるのでダークツーリズムには該当しない。 観光とは国の光を見ること。隠...

ダークツーリズムとは近代史の影の部分、とくに戦争と災害の現場となった土地を訪問する観光を指す。ダークツーリズムの核心は「悲しみの記憶を継承することで二度と悲劇を起こさせない」。戦国時代の戦場跡などは時代が古すぎるのでダークツーリズムには該当しない。 観光とは国の光を見ること。隠されがちな影に目を向けるのは悪趣味、不謹慎と思われがち。しかし破壊や死の歴史に思いを馳せることで記憶を継承する、語り継ぐ、生きる意味を再確認するなどポジティブな意味合いもある。強固な学びの意思なく、「物見遊山で行ってみたら、かなりためになった」程度でも十分ダークツーリズムたりうる。 本書では小樽、オホーツク、西表島、長野、栃木、群馬、インドネシア、韓国、ベトナム、震災後の東北地方が扱われる。 以下、要点。 ・遺構を撤去してしまうと記憶の継承は困難になる。また、他の観光施設との結合の上で動線を確保しなければ持続可能性はない。 ・網走監獄は「ダークツーリズムの理想型」。 ・ダークツーリズムの旅だからといってずっと悲しみの地だけを辿るのは心理的負担が大きい。代表的な観光資源と組み合わせて楽しみながら旅するのがいい。 ・地域の悲しみの歴史は、明るく楽しい観光のイメージと合わないため観光開発の過程で枠外に置かれがち。 ・災害で多くの人が亡くなった土地が行政や地元有力企業とコトを構えてしまうと、公はその記憶を消そうとする。遺構として保存されなくなり、観光案内等で紹介されることもなくなる。「地域における弱い立場の人たちの記憶はかき消され、強者による記憶が刻まれていく」。本来は弱い立場の人たちの記憶にこそ寄り添わねばならないのに。 ・ヨーロッパやそれが波及したアジアのダークツーリズムが、復興ツアーのみならず地域のダークサイドの記憶も含む多義的な概念で語られるのに対し、日本の被災地における復興過程は「明るく元気」であることが期待されるので、ダークツーリズムが復興ツーリズムと相容れない場面が多い。観光系学会にはダークツーリズムの存在自体を許そうとしない論者が多い。 今年東北へ震災遺構を見に二度旅行に行った。見学して凄まじい破壊の跡に慄くとともに、かつてあった災害を決して忘れまいと思った。 これまでにも沖縄へ旅行すればガマやひめゆりの塔へ行き、広島へ旅行すれば原爆ドームや平和祈念資料館へ行った。自覚していなかったが俺もダークツーリストだった。深い考えや信条があって行ってるわけじゃない。一般的な観光地より近代史の負の痕跡に惹かれるから行っている。

Posted by ブクログ

2024/10/01

悲しみの記憶をめぐる旅。 悲しみの記憶を風化させないため、観光資源として遺構を残すべき。 無言館と松代大本営は是非行ってみたい。 今ひとつ読者対象がぼんやりとした本かなと感じた。それから、論文調だからなのかわからないけど、いちいちややこしい言い回しが気になった。もっと簡単な日本語...

悲しみの記憶をめぐる旅。 悲しみの記憶を風化させないため、観光資源として遺構を残すべき。 無言館と松代大本営は是非行ってみたい。 今ひとつ読者対象がぼんやりとした本かなと感じた。それから、論文調だからなのかわからないけど、いちいちややこしい言い回しが気になった。もっと簡単な日本語でいいのでは?(例えばこれを著者風に書くと「一般読者の読解力・可読性を鑑みるに、もっと平易な日本語で記述されるべきであったか再考の余地がある」みたいな調子なのよね…)

Posted by ブクログ

2024/06/22

「読もう…」と思い付いて何冊かの本が拙宅に置かれていて、その中の一冊だった。比較的最近になって手にすることが叶った。2018年に第1刷で、2023年に第2刷である。そして紐解き始めると、頁を繰る手が停め難くなり、素早く読了に至った。 「新書」というのは、専門的な事柄等も含めて、色...

「読もう…」と思い付いて何冊かの本が拙宅に置かれていて、その中の一冊だった。比較的最近になって手にすることが叶った。2018年に第1刷で、2023年に第2刷である。そして紐解き始めると、頁を繰る手が停め難くなり、素早く読了に至った。 「新書」というのは、専門的な事柄等も含めて、色々な知識を一般読者に解り易いように説くような種類の本であると観ている。本書は正しくそういう「新書」の特徴を有した一冊だ。 「ダークツーリズム」というような用語は、或る程度普及しているような、マダマダ目新しいような存在感の用語のように思う。本書は、その「ダークツーリズム」という概念に着目し、問題提起等を積極的に進めている著者による一冊だ。 極々個人的な、感覚的な感想のような事柄かもしれないが、伝わっている歴史の中、「華々しい栄光」と「やや暗い記憶」とでは多分後者の方が多いような気がする。更に言えば「華々しい栄光」というようなモノの中にも「暗い部分」がやや多目に潜んでいるかもしれない。そういうような「暗い記憶」または「暗い部分」に「眼を向けようではありませんか」というのが「ダークツーリズム」であると理解した。 多分、知らなかったことを知る、または中途半端に知っていたことの仔細を知って行くというような事柄、知ったことに基いて、または知ったことを加味して考えるということが合わさって「学ぶ」というような営為になるのだと思う。「ダークツーリズム」とは、旅行という営為(=ツーリズム)の中で、「暗い記憶」または「暗い部分」(=ダーク)に眼を向けて「学ぶ」という営為を「採り入れてみませんか」ということになるのだと思う。 本書では、著者が「ダークツーリズム」という概念に注目し、研究活動に邁進するようになっていった経過を含めた「総論」が冒頭部に掲げられるが、以降は「ダークツーリズム」という観点を加味した旅をしてみる紀行的な内容になっている。加えて、末尾に「纏め」が入っている。 紀行的な内容は8篇に及んでいる。これらは実際に現地を訪ねた様子に依拠しながら、「ダークツーリズム」という観点で注目すべき場所、注目する事由等を綴り、取上げた地域を訪ねる場合の交通手段等の一寸したアドバイスを各篇の末尾に添えている。 各々の色々な事由で著者が注目した「暗い記憶」または「暗い部分」、それを追う紀行は何れも興味深い。個人的には、小樽や稚内というような事情に明るい場所の件が興味深かった。同時に、訪ねた経過が在る地域の中でも訪ねていない場所、未踏の地域のことも興味深く読んだ。 気付かされるのは、「観光学の研究者」ということになっている著者が綴った本書が提起するテーマの「幅」が広いこと、そして「社会」や「文化」の根源にも関わるかのようなこと迄も含んでいるかもしれないということだ。 或いは「ダークツーリズム」という概念は、「地域の歴史の伝え方」、「地域の歴史との向き合い方」、「訪ねた先での見聞との付き合い方」というような事柄を考える材料で、それらが「社会」や「文化」を創る重要な素材になって行くというようなモノであるというように感じた。そしてそれは、災害のような事柄を伝えて行く場面に至っては「哲学」というような問題にもなるような気がする。 こうした大きく拡がるようなことに留まらず、もう少し細かい―と同時に重要―事柄も本書の中に多々散りばめられている。 「観る場所が余り無い」と紹介されている地域に関しても、調べてみると現代史の重大な出来事の舞台になっているような史跡が多いことや、他地域との意外に深い関係が見える場合が在るというような事柄が挙がっていた。そういうように考えると、「訪ねてみるべき場所」というモノの選択肢も拡がる訳だ。 そして訪ねる場所での「ガイド」というような事柄、過不足無く興味深い事柄を伝え、強過ぎる思い入れを押し出すのでもなく、聴く側に考えて頂くような「専門的な仕事をこなす人」が要るという話しである。これは本当に「ダークツーリズム」というようなことに限らず、観光全般で大切であると思う。(実は「〇〇事業」と称して、少しばかりの資金を投じて如何こう出来るのでもない、こういう事柄が各地の観光振興というような問題意識の中で最も重要であるような気がする。「〇〇事業」と称するモノの多くが、「事業そのもの」が「目的?」になって、然程成果は挙がっていないような気がする場合も在る。) 最初から最後迄、色々と気付かせてくれる事柄が多かった本書である。是非、著者と共に「ダークツーリズム」の旅を試してみるべく、本書を広く御薦めしたい。

Posted by ブクログ