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新約聖書 本文の訳 携帯版
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新約聖書 本文の訳 携帯版

田川建三(訳者)

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新約聖書 本文の訳 携帯版

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 作品社
発売年月日 2018/07/24
JAN 9784861827099

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商品レビュー

3.7

4件のお客様レビュー

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2023/10/05

 講談社学術文庫版の「新約聖書 共同訳」が公式自身がこの種の大きさの本を「煉瓦」と評するような分厚さなのを反面教師にしたのか、少し厚めの文庫本大にA5判と同じ二段組みで本文を印刷している。活字が細くて「豆本」みたいな上に印刷が薄いと近視と乱視があるので読みにくい。ギデオン協会のニ...

 講談社学術文庫版の「新約聖書 共同訳」が公式自身がこの種の大きさの本を「煉瓦」と評するような分厚さなのを反面教師にしたのか、少し厚めの文庫本大にA5判と同じ二段組みで本文を印刷している。活字が細くて「豆本」みたいな上に印刷が薄いと近視と乱視があるので読みにくい。ギデオン協会のニューバイブルみたいに文庫本大の二段組みに紫色のインキで印刷したら読みやすくなったのではないのか。  マルコ伝の末尾の12節をスパッと削除しながらヨハネ伝の姦通の女は「有名な話だから、訳出しておいた」のはいいとしても、あれほど批判している新共同訳が末尾に移したヨハネ伝5章3節の途中から4節は括弧つきで残しているのは不徹底。  合本を読んでいると、何故岩波版新約聖書を批判するのかが分かってきた。岩波版新約聖書は「荒井献とそのお弟子さんの一部が集ってやった仕事」という対抗意識があるにしろ、岩波版新約聖書の分冊と田川訳の配列がそっくりだ。岩波版の分冊では「ルカ文書」としてまとめて訳していたルカ伝と使徒行伝の位置が合本ではヨハネ伝が間に入っているのを除くと合本の配列がそっくりだ。福音書ではマルコ伝を最初に配列したのは東京帝大の先輩にあたる塚本虎二が岩波文庫の「福音書」で既にしている事だ。定説に従って「マルコ先行説」やパウロ書簡の配列は想定される年代順に配置した結果としても、「自分がしたかった配列を先にされてしまった!」とでも思ったのだろうか?

Posted by ブクログ

2020/07/28

 『新約聖書・訳と註』の大冊が何巻にもわたって刊行されていたのは、その度に書店で見て知ってはいたが、そのボリュームにさすがに手が出なかった。それが、本文のみを一冊に、しかも文庫版の形で出してもらえて、先ずはそのことに感謝。  聖書は、部分部分は読んできたのだが、なかなか全体を通...

 『新約聖書・訳と註』の大冊が何巻にもわたって刊行されていたのは、その度に書店で見て知ってはいたが、そのボリュームにさすがに手が出なかった。それが、本文のみを一冊に、しかも文庫版の形で出してもらえて、先ずはそのことに感謝。  聖書は、部分部分は読んできたのだが、なかなか全体を通読するまでに至らなかった。本書の田川訳で、やっと福音書から書簡、黙示録と読み通すことができて、とても嬉しい。  訳者の田川氏については、「イエスという男」など何冊か読んだことがあるが、"はじめに"や解説を読んでも分かる通り、歯に衣着せぬというか、非常にはっきり物事を言う人である。訳文も直訳にしたと言われるが、明確な文章でとても読みやすく、通読できたのも訳文に大変助けられたからと思う。  ヨハネ黙示録が、原著者の文章に別人がかなりの追加をしているなど、原語で読めないのでその説の真偽を判断する能力は到底ないが、聖書を少し学問的に学びたいと思った。

Posted by ブクログ

2018/11/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

原文をそのまま逐語訳で訳し、徹底して後世の意訳や追記、編集などと距離を取ることで、原書の雰囲気をできるだけ残した新しい訳の新約聖書。 語彙の豊富な原文は語彙を豊富にして、文法が間違っている原文は間違ったまま訳す、といったように、原文のニュアンスを残した訳文であるため、従来の新約聖書とはまた違った印象がある。また、各文書の並びを執筆年代順にしている点も面白い。 たとえば、マルコの素朴な語り口の中ではふと戸惑いや弱さを見せるようにも思えるイエスが、マタイやルカによる福音書では常に超然としているのも、時代が下ることにより、像が完成されていくからかもしれない。しかし読んでいて、いち読者としては、マルコの描くイエスが最も魅力的にも映る。 ヨハネの黙示録の6割ほどが、後世の別人による追記であるとして、従来の長さの黙示録とともに、ヨハネ本人の文章のみ抜き出した黙示録を収録しているのも興味深い。 たとえば、黙示録の終盤、最後の審判後に現れる神の町が、俗っぽいほどに高価で華美な宝石に覆われている記述があるが、それは他の箇所で華美を否定している記述と矛盾するようにも思われる。しかし、町の装飾について語るその部分が後世の追記である、という註とあわせて読むと、なるほどと納得させられる。

Posted by ブクログ

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