あなたはなぜ「カリカリベーコンのにおい」に魅かれるのか においと味覚の科学で解決する日常の食事から摂食障害まで

レイチェル・ハーツ(著者), 川添節子(訳者)

• 販売会社／発売会社: 原書房
• 発売年月日: 2018/07/24
• JAN: 9784562055869

商品レビュー

2022/09/11

味覚とその周辺領域に関する「へー！」が多い本。
よいテンポで直観的に面白い事例が放り込まれるため、読んでいて飽きない。

筆者の主張がどれほど追試されているのかが気になったり、事実からの筆者の主張に多少の飛躍を感じる箇所もあったが、圧倒的な物量と仮説の紹介書だと思えば非常に楽しく洞察に富んだ、想像を膨らませる本であった。

2022/01/18

農学部図書館のアルバイト学生の方に図書を推薦いただきました。今回のテーマは「食と科学」です。

☆農学部図書館の所蔵はこちらです☆
https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB26572033

2021/01/08

においと味覚についての科学。
美味しい食事のための基礎知識を紹介する。
味覚の基本は、甘味、酸味、塩味、苦みの4種類。苦みに対する感じ方で、その人の味に関する感度が判る。味覚には、他にも旨味、脂肪、カルシウム、スパイスに対するもの等20種類ほどあるが、基本は上記の4種類となる。嗅覚は味を左右するし、食欲を刺激する。
また目も重要な要素で、味だけでは判らない部分を補完する。例えば、ワイン通が目を塞ぐとワインの種類が判断できなくなったりする。器の色は食欲に影響する。食べ物の大きさを小さくすれば食べ過ぎ防止になるし、形状も味を変えることがある。
音も味覚に影響を及ぼす。音量が大き過ぎると食欲が減退したりする。環境や雰囲気も味覚や食欲に影響する。
等々、普段の食事を科学的に分析し系統的に紹介されていてなかなか面白かった。
テレビや雑誌等でも、食に関する情報を断片的に知ることはできるし、知っている事も多いけれど、今一度自分の食事を考える意味で、この本を読んでおくと、食に対する見識も広がると思う。
因みに私の妻は、食べ物の匂いに敏感だ。匂いで料理の好き嫌いが分かれる。私は逆に匂いに鈍感なので、何でも美味しく食べられる。