絶対に出る世界の幽霊屋敷

ロバート・グレンビル(著者), 片山美佳子(訳者)

• 販売会社／発売会社: 日経ナショナルジオグラフィック社
• 発売年月日: 2018/07/20
• JAN: 9784863134034

商品レビュー

2024/08/07

世界の幽霊屋敷、にとどまらずホテルや工場、病院や町まで、おどろおどろしい写真と共に紹介される。
廃墟も怖いけれど、ホテルとして使っている、というのもなかなかに恐ろしい。
だって…夜中トイレに行けないじゃない！！

よくもまあ、こんなに不気味に写真が撮れるものだ。
さすがナショジオ。

墓地に幽霊が出る、というのは違うと日本のお坊さんが何かで語っていた。
墓地にいる方々は供養されてるので出ませんよ、だそうだ。
でも、ゾンビも骸骨も火の玉も墓地からよく出てくる(イメージ)。
それは生者が持つイメージ、死に対する畏怖、ということなのだろうか。

本書で登場する「出る」建物は、主にイギリス、アメリカを中心としている。
一部アジア、南アメリカ、エジプトもある。
アジアのお化けもたくさんいると思うのだが、そこはお国柄にもよるのかも。

個人的に恐ろしいのは人形島。
人形を木にぶら下げるというのはよく理解できない。
朽ちていく人形が哀れだが、あまり哀れ、と思いすぎると助けてくれると思ってついてくると聞いたことがある。
びびりの私に付いてこられても困る。
くわばらくわばら。

2024/07/25

「世にも恐ろしい世界の心霊スポットを美しい写真と幽霊話で紹介
ページをめくるあなたはいつの間にか謎に包まれた不思議の世界に迷い込む」

幽霊が出ると噂される建物や土地の写真集。怖さはあるが、どの場所もきれいで見ているだけで楽しい。
本当にこの場所に幽霊がいるのかも…と想像するとドキドキする。そう思って見るからか、「スターリング・オペラハウス」(p.96)や「ウィンチェスター・ミステリー・ハウス」(p.116)の写真は、廊下や窓際に立つ写り込んだ観光客？の姿が本当の幽霊に思えて面白かった(笑)

2023/10/03

世界89ヶ所の幽霊屋敷の写真集。そこに纏わる物語も紹介。
・はじめに
城と要塞･･･ブリサック城、コルビン城、ランドガード砦など。
墓地･･･ハイゲート墓地、ペール・ラシューズ墓地など。
ホテルと公共施設･･･スタンリーホテル、ラワン・セウなど。
家、屋敷、宮殿･･･ダコタ・ハウス、モハッタ宮殿など。
工場･･･スレーター・ミル、セントオーガスティン灯台など。
病院、刑務所･･･アルカトラズ島、レンウィック天然痘病院など。
宗教施設･･･セドレツ納骨堂、セントアンドリュース教会跡など。
町、都市、島･･･人形島、セイラム博物館、ポベーリア島など。
世界幽霊屋敷マップ有り。日本は無し。

幽霊屋敷と言えども範囲は広く、灯台、ビル、劇場、桟橋も。
纏わる話の多くは戦乱、拷問、処刑、事故、自殺、殺人、
劣悪な環境、疫病、魔女裁判、火事に火災が原因に。
絶対にとは思えないけど、来歴を考えると、幽霊や
悪しき者が出る要素がたっぷりです。理不尽な死の多いこと。
内部の写真は、ゾッとしました。廃墟と昏さが怖い。
なのに、建物の写真が美しい。いえ、じっと眺めていると、
魔に魅入られそうな怖さもあるような･･･。