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終焉 集英社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社 |
| 発売年月日 | 2018/07/20 |
| JAN | 9784087607529 |
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終焉
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商品レビュー
4.4
7件のお客様レビュー
ドイツの作家ハラルト・ギルバースの長篇ミステリ作品『終焉(原題:Endzeit)』を読みました。 ハラルト・ギルバースの作品は8年前に読んだ『オーディンの末裔』以来なので久しぶりですね。 -----story------------- ナチス敗退、ソ連軍侵攻、壊滅したベルリンの...
ドイツの作家ハラルト・ギルバースの長篇ミステリ作品『終焉(原題:Endzeit)』を読みました。 ハラルト・ギルバースの作品は8年前に読んだ『オーディンの末裔』以来なので久しぶりですね。 -----story------------- ナチス敗退、ソ連軍侵攻、壊滅したベルリンの街! 混沌。気合を入れて、一ページ目を開いてください。 堂場瞬一氏 1945年5月、ベルリン陥落。 焦土と化した街をソ連軍が占領した。 そんな中、ユダヤ人元刑事オッペンハイマーは、ソ連軍大佐の密命を受ける──ナチスの原爆開発に関わる資料を捜し出せ、と。 一方、横行闊歩のソ連兵は、オッペンハイマーの妻リザをレイプ。 それを知った彼は、相手への復讐の念に駆られるのだった。 絶望の先に何があるのか? 劇的な展開のシリーズ、クライマックス! ----------------------- 2017年(平成29年)に刊行された作品で、ユダヤ人の元刑事リヒャルト・オッペンハイマーを主人公としたシリーズの第3作です。 ■第1部 焔 ■第2部 灰 ■第3部 光 ■著者あとがき ■解説 堂場瞬一 1945年4月のベルリン、ユダヤ人の元刑事リヒャルト・オッペンハイマーはナチスの目を逃れるために妻のリザとともにビール醸造所の地下で潜伏生活を送っていた……ある日、場所を提供してくれたギャングのエデの手下がディーター・ロスキと名乗る男を連れてきて、彼が持つカバンから目を離さぬよう指示される、、、 数日後、外出したディーターが脱走兵に襲われて死ぬ……オッペンハイマーは、彼のカバンを枯れた井戸の中に隠すが、侵攻してきたソ連軍にディーターと間違われ連行されてしまう。 そして、解放され、戻った彼は、留守の間にリザがソ連兵に暴行されたことを知る……戦時下のベルリンを舞台にしたシリーズ・クライマックス。 ベルリンが陥落……瓦礫と暴力に覆われ「戦争の終わり」と「新しい秩序の始まり」の入り混じった混沌とした街で、オッペンハイマーは、ソ連兵に襲われた妻の復讐心に駆られながらも、ソ連軍のアクサーコフ大佐から受けたナチスの原爆開発資料を探す密命に従うことに、、、 使命と私情、正義と暴力の境界が曖昧になる中で、オッペンハイマーは使命と復習のどちらを選択をするのか? ミステリなんですが、戦後混乱期の権力構造や人間の尊厳に焦点を当てることで、戦争が人間に残すものを問いかけた作品……戦争小説とミステリが巧く融合した作品だと感じました。 ドイツは日本と同じ敗戦国ですからねー 荒廃した街、瓦礫の道を歩くオッペンハイマーの姿から、敗戦国の現実や人間の葛藤等、戦争の終焉を生き延びた人々が直面する現実について考えさせられました……ドイツ本国ではシリーズが長期にわたり続いており、歴史的背景を細かく追う形で「戦後ベルリンの犯罪史」を描き出しているらしく、現在までに9作品が刊行されているようです、、、 続きが読みたいのですが、邦訳されている3作品は全て読了しちゃいました……第4作以降が邦訳されることを祈っています!
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オッペンハイマーシリーズの3作目。ベルリン陥落前後のオッペンハイマー夫妻、ヒルデの様子が生々しい。そして待望のナチスの壊滅。だが占領してきたソ連兵の掠奪、身分を偽ったナチス将校の暗躍、ドイツの核の研究書類を奪おうとするアメリカの諜報員、と其々のギャング達の丁々発止で物語は進む。開...
オッペンハイマーシリーズの3作目。ベルリン陥落前後のオッペンハイマー夫妻、ヒルデの様子が生々しい。そして待望のナチスの壊滅。だが占領してきたソ連兵の掠奪、身分を偽ったナチス将校の暗躍、ドイツの核の研究書類を奪おうとするアメリカの諜報員、と其々のギャング達の丁々発止で物語は進む。開放後のベルリンの様子がよくわかった。 オッペンハイマーの努力も虚しく8月6日を迎えるのだが広島市民としては複雑な気持ちで読了。
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終焉 ハラルト・ギース 1945年4月末ベルリン陥落間際から8月中旬大平洋戦争終結目前までのベルリンが舞台。作中ではナチスからソ連軍に支配が移っている。物語は密告を恐れて、エデが持つ地下の倉庫に潜伏するオッペンハイマー夫妻のもとに男が一人加わるところからはじまる。ナチスが研究していた原爆の資料を巡るソ連軍、ロシアギャングとのスパイ合戦をメインに、リザを襲う悲劇とオッペンハイマーの怒りと苦しみ、ヒルデの出獄、ベルリン市民の地を這う生活やエデの商売を描いている。赤軍の無法ぶりや、言動の自由のなさ、収容所送りを恐れ、保身と出世しか頭にない軍人たちの姿は、ナチス親衛隊と変わらない。 6月5日にベルリン宣言が締結されているが、作中で連合国軍が入ってくる気配はない。エピローグに米軍兵士が現れるくらい。分割統治がどのように進められていったのか気になるところ。 予備読として、リチャード・ベッセル「ナチスの戦争1918-1949」を読んでおいたのはよかったが、本作品の舞台がベルリンなので、戦時下のベルリン関連の本も読む必要があった。
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