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蔵の中・鬼火 改版 角川文庫
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蔵の中・鬼火 改版 角川文庫

横溝正史(著者)

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蔵の中・鬼火 改版 角川文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2018/07/19
JAN 9784041072318

蔵の中・鬼火 改版

¥660

商品レビュー

4.2

6件のお客様レビュー

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2024/01/30

タイトル、表紙に惹かれて。 漢語も混ざっていて、読むカロリーが高め。でも、その言葉の選び方、表現の仕方で、纏わりつくような恐怖?が常に展開されていたように感じた。 そもそも短編集ってあまり好きじゃないけれど、これは全編凄く良かった。どの作品も短さを感じさせない濃厚さがあった。 ...

タイトル、表紙に惹かれて。 漢語も混ざっていて、読むカロリーが高め。でも、その言葉の選び方、表現の仕方で、纏わりつくような恐怖?が常に展開されていたように感じた。 そもそも短編集ってあまり好きじゃないけれど、これは全編凄く良かった。どの作品も短さを感じさせない濃厚さがあった。 不気味な、粘度の高い空気に包み込まれる。というより、呑み込まれている感覚に近い。 横溝正史さんの名前を元々存じ上げず。こんな作品を書くなんて誰!?と思うと納得の重鎮で恥ずかしい限り…。

Posted by ブクログ

2023/05/08

推理作家として有名な著者の作品群から耽美なものを中心に選んだ短編集。「蔵の中」は主人公・笛二の持つ、自分自身へのクソデカ感情が暴走する妖しくも美しい逸品。物語内で物語を語る入れ子構造の構成は、読んでてクラクラするような夢幻の感覚を読者に与える。

Posted by ブクログ

2022/01/08

 横溝正史の初期短編集で、1933(昭和8)年から1936(昭和11)年の作品が収められている。はっきりとミステリとも怪奇小説とも言えないが、それに近い作品群だ。  巻頭「鬼火」(1935)を読み始めて驚くのは、非常に文学的興趣のある文体で、語彙も素晴らしく豊かなことである。昭和...

 横溝正史の初期短編集で、1933(昭和8)年から1936(昭和11)年の作品が収められている。はっきりとミステリとも怪奇小説とも言えないが、それに近い作品群だ。  巻頭「鬼火」(1935)を読み始めて驚くのは、非常に文学的興趣のある文体で、語彙も素晴らしく豊かなことである。昭和10年前後の文芸作品として遜色のない文章だ。本書収録の全編にわたってハイレベルな文学性が見られ、ただ、物語が怪奇や殺人への興味の方に振れているために、芸術小説とは見なされなかったのであろう。こうした文体を駆使する能力があったのに、ずっと後年、1960年頃(『白と黒』)にはすっかり語彙は減り、ありふれた軽い文体へと次第に変容していったということが、衝撃的だ。この変化は時代の、日本の昭和の世相が、大衆文芸の文学としてのレベルが、いかに変遷してきたかを見事に体現していて、大衆向けなるものの痴愚化に、背筋が寒くなる思いだ。  長い「鬼火」は話の内容が私にはあまり興味を惹かれないもので、より情感のこもった文章で、意外な展開を遂げる「蔵の中」(1935)の方が面白かった。他に夢幻的な情動性に満ちて美しい「かいやぐら物語」(1936)、やはり前半の普通小説的な趣のある叙述から突然奇怪な話へと展開する「面影双紙」(1933)がとても良い。  私は初期横溝の怪奇小説を読みたいと思っていたので、その点では予想を裏切られたが、小説作品として悪くないし、良い小品もあった。江戸川乱歩より優れているのではないかと思う。

Posted by ブクログ

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