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太宰治 中公文庫
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太宰治 中公文庫

井伏鱒二(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2018/07/01
JAN 9784122066076

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商品レビュー

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2024/06/02

太宰も生きていたんだ。 当たり前のことなのだけれどそう感じた。 いろんな人と交流があって、家族もいて… 簡略的に語られる太宰は薬物中毒、左翼活動、心中等々…。 写真も目にするし、だけど… ピンとこない存在だった。 この本で語られる太宰治を読んでようやく私の中で太宰が人として実感...

太宰も生きていたんだ。 当たり前のことなのだけれどそう感じた。 いろんな人と交流があって、家族もいて… 簡略的に語られる太宰は薬物中毒、左翼活動、心中等々…。 写真も目にするし、だけど… ピンとこない存在だった。 この本で語られる太宰治を読んでようやく私の中で太宰が人として実感できた。 太宰ファンには怒られそうだけど。

Posted by ブクログ

2023/09/12

文学ファンじゃないが、唯一定期的に読んでいる太宰治。その師匠であり、晩年の友人で会った井伏鱒二による太宰の解説?的な一冊。 文章の丁寧さと本人のやさしさと太宰へのリスペクトも相まってか、愛すら感じた。太宰の生き様だけ見るととてもまっとうには見えないが、井伏や中畑さん、北さん、ほ...

文学ファンじゃないが、唯一定期的に読んでいる太宰治。その師匠であり、晩年の友人で会った井伏鱒二による太宰の解説?的な一冊。 文章の丁寧さと本人のやさしさと太宰へのリスペクトも相まってか、愛すら感じた。太宰の生き様だけ見るととてもまっとうには見えないが、井伏や中畑さん、北さん、ほか女性陣含め、人間性で惹かれるものがあったんだろうなとやっぱり思う。太宰作品も有名どころはだいぶ読んだと思うが、時系列的にどこでどんな時期に書いた作品かまで、この本で知れてもっと太宰について知りたくなった。自分のゆかりのある土地もちらほら出てきてなぜか誇らしい気持ち。太宰ゆかりの地ツアーしようかな。 東京八景、ダスゲマイネ、ロマネスク、晩年、富岳百景どれ読んだだろうか。一回まとめたい。 ツシマだと津軽弁でチシマになるから、訛っても発音が変わらないように「ダザイ」。初めて知った感動。 太宰が亡くなったのが1948年、井伏が亡くなったのが1993年。教科書で出てくる文豪のイメージだけど、ついこの間なことに驚いた。フィクションじゃなくて生きていた人なんだと改めて感じた。 ...あと、関係ないが井伏鱒二といえばで「さよならだけが人生だ」の訳は震えた。575のリズムもいい(日本人だから?)。ユーモアというか、粋な感性を持っている方だったんだろうなと思う。 (勧酒) 勧君金屈巵  君に勧む金屈巵きんくつし 満酌不須辞  満酌辞するを須もちひず 花発多風雨  花発はなひらきて風雨多し 人生足別離  人生別離足る コノサカズキヲ受ケテクレ ドウゾナミナミツガシテオクレ ハナニアラシノタトエモアルゾ 「サヨナラ」ダケガ人生ダ

Posted by ブクログ

2023/07/10

井伏鱒二文学忌 1898.2.15ー1993.7.10 井伏忌 鱒二忌 平成5年までご存命だったですね。今年は没後30年で、神奈川近代文学館や杉並文学館で記念展が開催されています。(広島のふくやま文学館でも)涼しくなったらお出かけします。 井伏鱒二は、太宰治をとても可愛がって(...

井伏鱒二文学忌 1898.2.15ー1993.7.10 井伏忌 鱒二忌 平成5年までご存命だったですね。今年は没後30年で、神奈川近代文学館や杉並文学館で記念展が開催されています。(広島のふくやま文学館でも)涼しくなったらお出かけします。 井伏鱒二は、太宰治をとても可愛がって(お世話をして)いました。出会いは、太宰治からのアプローチ。14歳で井伏の作品に心酔して、東大入学で上京して、会ってくれなければ自殺するからという、手紙をだす。まだ良い時代だったから、井伏も会う機会を作ってあげる。そこから続いた太宰治の事を書いた物を一冊にまとめた逸品です。 太宰治は青森の資産家の息子で、出会った時から浪費家、一時は薬物中毒と、何かと手を差し伸べ破綻した生活を助けていました。そして、将棋を指して、旅行に出かけ、親しかった様子が伺えます。 特に最初の「太宰治の死」初出は昭和23年8月原題「太宰治のこと」ですから、情死と言われた自殺から間も無くの作品です。他の作家さんの作品でも書かれていましたが、太宰治の情死について周囲の人たちは納得していないようです。「おんなごころ」に、太宰治と入水した女性との生活が書かれていますが、この女性との関係性を良く思っていない事が読めます。もしかして、太宰治も困っていたかもしれないような。 太宰治について想像していた通り、友人は少なかったけれど、何故か彼の世話をしてくれる人や長く仕送りをしてくれた地元の名士の兄が居た。少し生活を立て直せていればねえと思うけど、小説に特化した人間性だったんでしょうか。 太宰治は、その時々の心情から小説を書いていたようなので、再度、年代順に読み直してみようかなと思いました。

Posted by ブクログ

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