ブラザーフッド(5) サイコミ

村上よしゆき(著者)

• 販売会社／発売会社: Cygames/講談社
• 発売年月日: 2018/07/30
• JAN: 9784065121757

商品レビュー

2018/10/20

村上先生には、全力で謝らなきゃいけない
さすがに、これは、行きつけの書店に責任の全部は押しつけられん
この『ブラザーフッド』は、帯に次巻の発売日が記載してくれてあるんだから、自分でしっかりと覚えておくべきだった
書店の棚に並んでいる（６）を見て、いつの間にか、（５）が出ている事に気付き、驚きを通り越して、ビビってしまった
これでは、『ＢＨ』ファン失格じゃないだろうか
今後は、気を付けなきゃいけないな
この手に入れるのが遅れた、（５）では、黒高とG・O・Aの全面抗争が勃発しており、不良漫画の展開としては、かなり、王道のど真ん中を突き進んでくれている
榛名やガスに匹敵する猛者、加藤に率いられたG・O・Aの標的は、当然、木曽川潰しの邪魔をしてくれている山中兄弟
相手が乗り込んできてくれたなら、真正面から受け止め、喧嘩を買うのが、山中ヤマトって男
そんな彼の姿は、多くの男らの心へ響き、仲間が増えていく、そういう胸熱な展開、私、すげー好き
高尾と違い、実に頼りになる古谷さんのおかげで、その場はお互いに解散って形になったが、一度、エンジンが温まったヤマトが、このまま大人しくするはずもなく、G・O・Aのアジトへ、即時カチコミって流れに（笑）
しかし、そのアジトには、先に木曽川が単独で乗り込み、暴れていた
策略家である彼が、ここまで無茶する、それは、とことん、恩人であるガガさんを死に追いやった敵が許せないからだろう
けれど、雑魚は倒せても、やはり、榛名は強く、ボロボロの木曽川では敵わず
木曽川が諦めかけた時、彼を支えたのは、お節介な兄貴分
元より、頭に血が上っていたヤマトは、舎弟がズタボロにされたのを見て、完全に怒った
その怒りパワァが満ちたヤマトの強さは、あれほど苦戦した香取をライトクロスカウンター一発で倒してしまうほど
面白いほどに強いヤマトに、日向のやる気もオンになるが、彼の相手をヤマトに譲れない男が二人
二人がかりでも倒せなかった、だが、それがどうした
喧嘩は本来、タイマンが基本。しかも、今、後輩が敵にすら「天晴」と言わせる喧嘩と勝ち方をしたのだ
勝てる可能性が少しでも上がるとしても、二人がかりなんて真似できないよな
ジャンケンの結果、日向との再戦の権利を掴んだのは、三国志マニアな生田目
果たして、生田目は雪辱を果たす事が出来るのか！？
この台詞を引用に選んだのは、山中ヤマトって男に惚れ直すには十分なものなので
恥ずかしげもなく断言するが、ヤマトは王としての資質がある。覇王色の覇気が使えても、何ら不思議じゃない、カリスマ性と強さがある
喧嘩をしてりゃ、負ける時もある。けれど、真っ向からぶつかって、全力を出し切って負けるのと、数の圧力に恐怖して降参して負けるのじゃ、全く違う
カッコ悪い負け方は、不良から自由を奪う
日本が壊滅した時に、真っ先に立ち上がって復興を始める存在とすら言われる不良が、全力で立ち向かうべき時を逃しちゃいけない
楽しい明日を掴むためには、今日の喧嘩に勝たねばならないのだ！！