罠ガール(2) 電撃C NEXT

緑山のぶひろ(著者)

• 販売会社／発売会社: KADOKAWA
• 発売年月日: 2018/07/27
• JAN: 9784048939874

商品レビュー

2019/01/11

家の畑を守るため、わな猟免許を取った女子高生を描くコミックス、「罠ガール」。
元々、免許を持っていたのはクールな朝比奈千代丸だったが、この巻では、幼馴染のほんわか系、昼間レモンが、大好きなおばあちゃんのため、免許を取得する。
「罠ガール、罠ガールズになる」の巻である。

わな猟免許の取り方がかなり詳しく描かれていてなかなかおもしろい。自治体によって細部は異なるようだが、大きな流れがわかる。
知識試験・適性試験をまず行い、合格した者のみ、実技試験に進める。
知識では、鳥獣保護や狩猟に関する法令、猟具の種類や機能・取り扱い、鳥獣に関する知識などを問う。大日本猟友会が出している「狩猟読本」というテキストがある。
適性は視力・聴力・運動能力の簡単な検査。
実技に進むと、猟具の判別（使用可能かどうか）や罠の架設の実技、そして狩猟可能な動物の判定がある。わな猟では鳥類の捕獲は禁じられているため、動物のみの判定となる。このあたり、過去、カスミ網猟などで鳥類が激減したことと関連があるのかもしれない（ｃｆ：『鳥の道を越えて』）。

さて、いろいろあったものの、無事、罠ガールとなったレモン。
実際にわな猟をやってみる。相手はアナグマやアライグマなどの中型動物。畑の周りを柵で囲い、近くに箱罠を仕掛ける。
ただ置けばよいわけではなく、罠をどこに仕掛けるか、罠に誘う餌をどこにどうやって撒くか、いろいろと考えることは多い。動物との知恵比べとなる。
山に分け入っての猟とはまた違う難しさがある。

野生動物との共存は難しい問題だ。鳥獣被害で離農する例もかなり多いようである。
きれいな絵柄でかわいい女の子たちが活躍するので、さらりと読みやすいが、いろいろと考えさせられるシリーズである。

2018/08/13

千代丸の友達・レモンがおばあちゃんの畑のために狩猟免許試験に挑戦(^^)そして増える罠ガール(^^;)何でも出来ちゃう千代丸だけれど、サルは来ないことを祈るしかないのか～(-_-;)

2018/07/30

農家の方々が日頃、大変な苦労をして作物を作っていることが分かる漫画。
作者さんも農家みたいです。
罠ガール、とても読み応えあります。
きっと次も買う！