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続 恐怖のむかし遊び 講談社青い鳥文庫
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続 恐怖のむかし遊び 講談社青い鳥文庫

にかいどう青(著者), モゲラッタ

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続 恐怖のむかし遊び 講談社青い鳥文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2018/07/12
JAN 9784065122587

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2022/05/22
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※このレビューにはネタバレを含みます

貴方は昔から日本にある遊びをしたことはあるかしら?友達とやったことがある?そうなの、その時に怖い思いをしなかったのは運が良かったわね。じゃあ今からむかしの遊びをして怖い思いをした人達の話を教えてあげる。 *** 恐怖のむかし遊びシリーズの二巻目。なぜか二巻目だけ自宅にあったので読み読み。こちらのシリーズは「花いちもんめ」や「しりとり」などという、日本に昔からある遊びをホラー仕立てにしている恐怖譚。 昔の遊びに隠された恐怖の真実、という感じではなく、昔の遊びを土台にしてホラーな展開にしている本だった。 全体的に怖かったのだが、むかし遊びが怖いというよりは、登場人物たちの心がとにかく怖かった。 歪んだ欲望だったり、人を貶めようとする心だったり、嘲笑する有様だったりが本当に怖くて仕方がなかった。 全部で4編あったのだが、その中でも一番怖かったのは「534216」というタイトルの話。 タイトルだけではどのような話か全く見当がつかない話だった。 初めは主人公が中学生時代にいじめられていたクラスメイトが自殺したことを、今も交流のある友人から知ることとなる。その事実にあまり関心を持てなかった主人公たちはすぐに別の話題にうつる。 話を続けるうちに、友人が唐突にスマホ向けのホラーゲームを進めてくる。進められるがままにダウンロードし、プレイしてみることに。 プレイヤーがサイコロを振って出た目の数だけNPCを進め、殺人鬼から逃げるという内容のゲームはなかなか臨場感があり恐ろしい。恐怖演出もなかなかの物で緊張感をもって夢中でプレイしていると、身の回りで様々な怪奇現象が起き始める。 全体的に痛そうな怪異の続くホラー。じわじわと包囲するようににじり寄る怪奇現象が恐ろしい。 怪奇現象は非常に緊張感をもって着実に迫ってくるので、戦々恐々として読んだが、それ以上にやっぱり登場人物たちの人間性の方に慄く。 世の中にこんなに性根の曲がった人間たちが本当に要るのか? こういう人間になってはいけないですよ、という反面教師のような感じなのかも。 主人公が怖い目に合うのも痛い目に合うのも、自分が過去にやってきた出来事のせいでなったので、因果応報だろう。 このゲームはある事件にかかわる人物たちのみがダウンロードできて(一応ダウンロードサイトにUPされているので違うのかもしれないが)この怪奇現象に苛まれるのだろうか。 そうだとしたら、ゲームを紹介してきた友人も、同じようにトークアプリで話していた他の友人も同じような目にあっているのかもしれない。 このゲームを題材にしての復讐劇の様な話を展開しても面白い設定だった。 この恐怖のむかし遊びシリーズは全部で三巻出ているようなので、あと前作と次作を読んだらシリーズ制覇である。 このシリーズは出てくる人間が本当に悪い意味で人間らしく生々しいので読むのに辛いが、先が気になるので読み進めていこうと思う。

Posted by ブクログ

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