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写真論

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 晶文社 |
発売年月日 | 2018/04/01 |
JAN | 9784794970237 |
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写真が発明されてから現代に至るまで、人類は世界をどのように「見る」ようになったのかという問いに答える書。 旅行に行った時に写真を撮ることは、今では当たり前の行為だが、ソンタグはこの行為自体が、私たちの経験そのものを変えてしまったと指摘する。カメラを構えることで、その瞬間を記録す...
写真が発明されてから現代に至るまで、人類は世界をどのように「見る」ようになったのかという問いに答える書。 旅行に行った時に写真を撮ることは、今では当たり前の行為だが、ソンタグはこの行為自体が、私たちの経験そのものを変えてしまったと指摘する。カメラを構えることで、その瞬間を記録する人になり、純粋な「体験者」ではなくなる。 また、写真には証拠としての力がある。 「写真に撮られている」ということは、「それが確かにあった」ということの証明になるが、同時に、写真は撮影者の意図や視点によって切り取られた「部分」でしかない。 この矛盾した性質について、ソンタグは美術館に展示される芸術写真から、戦争や災害の報道写真、家族のスナップ写真まで、幅広い例を挙げながら考察を深めていく。 特に印象的なのは、他者の苦痛を写した写真についての議論。 戦争や貧困の写真は、私たちに衝撃を与え、同情を呼び起こす。しかし、そうした写真を見続けることで、かえって私たちは現実の苦痛に対して麻痺してしまうのではないか。そして、写真を見ることが、実際の行動を起こすことの代わりになってしまうのではないか。 写真が持つ力と限界、そして写真があふれる社会で生きる私たちの在り方について、この本は深い示唆を与えてくれる。
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シュルレアリスムと写真の関係性(特にアーバス)から、アメリカ文化、民主主義の変遷まで、幅広い知識を用いながら写真を論ずるソンタグらしい本。 前半は彼女のペース感を掴むまでに時間がかかり苦労したが、後半、特に写真が登場して絵画にどのような影響が及んだのか、現実を写真として記録するこ...
シュルレアリスムと写真の関係性(特にアーバス)から、アメリカ文化、民主主義の変遷まで、幅広い知識を用いながら写真を論ずるソンタグらしい本。 前半は彼女のペース感を掴むまでに時間がかかり苦労したが、後半、特に写真が登場して絵画にどのような影響が及んだのか、現実を写真として記録することで現実そのものの価値はどのように変化するのか、などの論述はかなりのめり込みながら読むことができた。 アーバスの写真をソンタグがどれほど愛していたのかがよくわかる。彼女の写真集買ってみようかな。
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