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新薬の狩人たち 成功率0.1%の探求
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2018/06/05 |
JAN | 9784152097729 |
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新薬の狩人たち
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商品レビュー
4.4
14件のお客様レビュー
低分子から、中分子、遺伝子・再生、と新規モダリティの探索が進められている話を最近気にしているが、そもそも「低分子」の前はどうであったのかを知りたくなり、読みました。事前の期待以上に、知りたかったことをレビューできてよかったです。
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創薬研究者による創薬の歴史を綴った本。 ものすごい情報量でした。 私たちが普段飲んでいる解熱鎮痛剤だったり、難病の方が飲む薬だったり、がん治療に使われいてる薬だったり、生活に「あたりまえ」にある「薬」。 その薬が、どのように発見され、使われ、安全を確保されてきたのか。それを、...
創薬研究者による創薬の歴史を綴った本。 ものすごい情報量でした。 私たちが普段飲んでいる解熱鎮痛剤だったり、難病の方が飲む薬だったり、がん治療に使われいてる薬だったり、生活に「あたりまえ」にある「薬」。 その薬が、どのように発見され、使われ、安全を確保されてきたのか。それを、創薬の最前線を見ていきた著者が、過去の膨大な歴史を踏まえて説明している素晴らしい本でした。 この本を読んでわかったのは、私たちに役立つ薬を作るということは、ものすごくコストがかかり、ものすごく時間がかかり、そして何よりも、類稀なる発想力が必要であること。そして、時代や経済や運が全て合致していないとならないこと、でした。 そして、思ったのは、ヒトという物体が、まだまだわからないことが多い生命体だということ。効果の理由が解っている薬もあるけれど、解っていないけど効いている薬もある…。 少し前に聞いたPodcast「サイエンマニア」で、生命科学者のよう先輩が、人体を「オーパーツ」と表現していたけれど、本当に、人間の体の中で起こっていることは、当事者の人間すらまだ全然解っていないオーパーツなのだと…。 創薬に携わっている医学者・化学者の方々が戦いを挑んでいるのは、わけのわからない宇宙人が作ったわけのわからない道具のようはな「人体」なのだな、というのがわかりました。 最近聞いたPodcastの「いんよう!」で、100年後の医学はどうなっているか、というリスナーからの質問がありました。そこでヤンデル先生が、100年前はどうだったのか、と話を振っていたんですが、まさに、この本で読んだ世界でした。 薬学の教科書である「グッドマン・ギルマン薬理書」が出版されたのが1941年。 動物由来のインスリンが製薬として出ていたのが1923年(そしてヒトインスリンが発売されたのが1982年)。 ペニシリンが実用化されたのが1944年ごろ。 結核に効くストレプトマイシンが発見されたのが1949年。 ビタミンCが発見されたのが1930年代……。 この100年でどれだけ進んできたのか! 現代を生きる人が「あたりまえ」と思っている医薬品が、100年前にはあたりまえではなかったことに驚かされます。 この本は、図書館で借りて読んだのですが、後から参照したくなることがたくさんあったので、自分で買う必要がありそうな気がします。 薬を作っている研究者の方々、薬の安全性を評価してくださっている方々、薬を適切に処方してくださっている医師・薬剤師の方々に感謝です。 自分のために目次メモ ーーーー イントロ:バベルの図書館を探索する 第1章:たやすいので原始人でもできるー新薬探索の嘘みたいな期限 第2章:キンコン伯爵夫人の治療薬ー植物性医薬品 第3章:スタンダード・オイルとスタンダード・エーテルー工業化医薬品 第4章:藍色や深紅色やスミレ色ー合成医薬品 第5章:魔法の弾丸ー薬の実際の働きが解明される 第6章:命を奪う薬ー医薬品規制の悲劇的な誕生 第7章:新薬探索のオフィシャルマニュアルー薬理学が科学になる 第8章:サルバルサンを超えてー土壌由来医薬品 第9章:ブタからの特効薬ーバイオ医薬品 第10章:青い死からβ遮断薬へー疫学関連医薬品 第11章:ピルー大手製薬企業の外で金脈を掘りあったドラッグハンター 第12章:謎の治療薬ーまぐれ当たりによる薬の発見 結論:ドラッグハンターの未来ーシボレー・ボルトと「ローン・レンジャー」
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB26203547
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