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辺境の思想 日本と香港から考える
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辺境の思想 日本と香港から考える

福嶋亮大(著者), 張彧マン(著者)

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辺境の思想 日本と香港から考える

定価 ¥1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2018/06/01
JAN 9784163908304

辺境の思想

¥770

商品レビュー

3

4件のお客様レビュー

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2023/01/01

改めて読み返すと、もちろんここまでアカデミックな意味で「濃い」往復書簡をトーシロの私が読みこなせるわけもないのだけれど、見えてくることとして「コミュニケーション」「対話」が重要な要素として見直されているように思う。彼らが互いの文化に対して常に敬意を払い、相手の書簡から学びそして自...

改めて読み返すと、もちろんここまでアカデミックな意味で「濃い」往復書簡をトーシロの私が読みこなせるわけもないのだけれど、見えてくることとして「コミュニケーション」「対話」が重要な要素として見直されているように思う。彼らが互いの文化に対して常に敬意を払い、相手の書簡から学びそして自分の思いを腹蔵なく伝える。その敬意に満ちたやり取りは清々しく、文化の壁を超えた対話の可能性を知らしめる。香港は日本と比べて相対的に親しい/近しい存在だが、ゆえに近すぎて見えなかったことがあるのではないか。その盲点を丁寧に伝える好著

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2019/05/04

難しかった、、、というか情報量の多さとカタカナ語の多さについていくのが必死やった。 「世界の世界性を瞬間的に生成するものは、テロへの恐怖と不安」 「文化には『統合する力』と『分離する力』がある」 っていうのはなるほどと思った。 何より、著者が数カ月前に書いたものを振り返ってみ...

難しかった、、、というか情報量の多さとカタカナ語の多さについていくのが必死やった。 「世界の世界性を瞬間的に生成するものは、テロへの恐怖と不安」 「文化には『統合する力』と『分離する力』がある」 っていうのはなるほどと思った。 何より、著者が数カ月前に書いたものを振り返ってみるともはや隔世の感がするっていうぐらいに、香港の文化風速は早い(速い?)ってことを知ったし、早く行って肌身で感じたいなって思った。絶対面白い都市。

Posted by ブクログ

2018/12/30

アマゾンはいつもそうなのだが、常用漢字外は非表示になるな。ホンズはカタカナ、ホントは張彧暋と表示されることを確認。しかし、香港中文大は日本サブカル担当みたいな人を昔から確保しているな。相手の人はよく知らんのだが、気鋭の評論家らしい。先程引退表明した著者の「中国化する日本」はそうい...

アマゾンはいつもそうなのだが、常用漢字外は非表示になるな。ホンズはカタカナ、ホントは張彧暋と表示されることを確認。しかし、香港中文大は日本サブカル担当みたいな人を昔から確保しているな。相手の人はよく知らんのだが、気鋭の評論家らしい。先程引退表明した著者の「中国化する日本」はそういうことを言いたかったのかと初めて分かったのだが、「中国化」とはすなわち「道徳化された世界」のことで、世の中には唯一正しいモラル・価値体系があるという中華思想や西洋近代思想であると。世を支配しようといる「正義」に日本人が違和感を抱くのはそうした全体主義に対する抵抗であるのだろう。張彧暋はそうした辺境の考えを香港人と日本人は共有していて、台頭してきた香港の「本土派」について、分かりやすい説明をしているのだが、相手方が香港人=ブルース・リーのレベルの人なので全く話が噛合あっていない。辺境の思想なのだから香港というローカルの話をするのが当然だという張彧暋に対して福嶋亮大は話についていけないからグローバルに話を振ろうとしているしているのだが、対談ではなく、往復書簡だから別に話が噛み合う必要はないか。張彧暋は「本土派」の出現は「民主派」に対する失望があると、「民主派」の凋落を説明ししているのだが、この辺の構図は日本の「リベラル」凋落と同じ。「中国化する日本」を私は読み誤ったのかもしれんが。「米国」の価値体系に反対することがドクマとなることもまた「中国化」なのである。

Posted by ブクログ