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評伝 渡邊省亭 晴柳の影に
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評伝 渡邊省亭 晴柳の影に

古田あき子(著者)

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評伝 渡邊省亭 晴柳の影に

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ブリュッケ
発売年月日 2018/03/01
JAN 9784434243196

評伝 渡邊省亭

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2020/01/30

初めて彼の絵を見たのはどこだったか、今は思い出せないけれど、間違いなく一番好きな日本画家の渡邊省亭。まさかこんな詳細な評伝があるとは知らず、思わず購入してしまった。 その経歴からあまり語られることがないが、繊細な筆捌きと洗練された鮮やかな色使いにはいつまでも見ていられる美しさが...

初めて彼の絵を見たのはどこだったか、今は思い出せないけれど、間違いなく一番好きな日本画家の渡邊省亭。まさかこんな詳細な評伝があるとは知らず、思わず購入してしまった。 その経歴からあまり語られることがないが、繊細な筆捌きと洗練された鮮やかな色使いにはいつまでも見ていられる美しさが潜んでいる。特に花鳥画が愛らしく、個人的には竹内栖鳳の動物画と似た柔らかさがある。 本作はあくまで「評伝」であるから、彼の画論だったり絵の解説というよりは彼生涯、そして彼の交流がメインとなっている。横山大観や竹内栖鳳とは異なり、明治時代後半から昭和にかけての展覧会に一切登場しない、隠遁者のような生活をしていた省亭であったが、決して絵描きとしての仕事を放棄したわけではない。画家との交流が希薄だった代わりに、俳人であった息子水巴の文芸仲間と深い交流があったというのは興味深かった。そして筆を取れば個人的な依頼に対して花鳥画などを制作し、当時人気だった高島屋などの百貨店の即売会にも出品していたようだ。ただ最後のほうにも記してある通り、省亭の絵は関東大震災や水巴による焚画によって残念ながらほとんど残っていない。こういった要因により、渡邊省亭という画家は今まであまりフォーカスされてこなかったのであろう。 そうした少ない作品群であったとしても、やはり彼の絵には目を向けずにはいられない魅力がある。気圧されるようなすご味ではないが、「これはいい」と思わず笑みがこぼれるような愛おしさを感じてしまう。 いつか世界中にある省亭の作品を集めた美術展があれば行ってみたいな。

Posted by ブクログ

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