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悪魔の孤独と水銀糖の少女(Ⅰ) 電撃文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2018/05/10 |
JAN | 9784048937948 |
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悪魔の孤独と水銀糖の少女(Ⅰ)
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商品レビュー
3.8
19件のお客様レビュー
紅玉いづきさんの本は後半で面白さを巻き返してくる印象があったが、今回は巻き返しがなかった印象 2巻に期待
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「さみしいヨ」 愛など知らない男と、愛しか知らない少女が出会った時折、末路を迎えたはずの物語が動きはじめる。水銀糖の少女の、命をかけた最後の恋は、滅びの運命に抗うことが出来るのか。ーーーーー 登場人物みんな、他人に心を寄せながら、自分勝手に生きている。背負う物語はそれぞれに...
「さみしいヨ」 愛など知らない男と、愛しか知らない少女が出会った時折、末路を迎えたはずの物語が動きはじめる。水銀糖の少女の、命をかけた最後の恋は、滅びの運命に抗うことが出来るのか。ーーーーー 登場人物みんな、他人に心を寄せながら、自分勝手に生きている。背負う物語はそれぞれに凄惨なのに淡々としているのは、諦めにも似た覚悟なのかと感じた。そこにそうあった、それだけの。地の文は詩的でサラサラしているので深く読み込まずスルスル読める。宝石みたいな物語だった。冷たいけど覗くと温かい、キレイだけど冷え冷えしている、感じ。それぞれに孤独だったなぁ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
宝石を文字にしたら、きっとこの人の各文章になるのだろう。そんなことを考えるような読後感だったと思います。 切々とした口調で続けられる、身勝手さをぶつけ合う主人公たち。 復讐を望むシュガーリアは、怒りを語っているはずなのに、語るたびに精錬されて軽く、ひどく美しくなっていく。 最初に登場したとき、やんだように凍えて冷え切ったヨクサルの心には、その熱が映ったかのようにかすかに熱を帯びようとしていく。 大切な人が踏みにじられて、一人ぼっちになった女の子の透き通るような怒り、静かな熱。 当たり前に穏やかな日々と、それを踏みにじられきった悲しい街の姿。 世界観だけしかない、といえばそうで。 世界観だけで十分だと言えるほどの密がある、というか。 うまく言葉を紡げませんが、シュガーリアが最後の最後に吐き出した、自分という存在の滑稽さと、滑稽さの中で貫いた熱情があまりにも切なくて真っ直ぐで、どうしてこの子はこんなに美しいのだろうと思いながら、ただひたすらに、この美しい子を踏みにじるすべてを殺してやりたいと真っ白な殺意になれた瞬間が、とても好きで。何度も読み返してしまいたいなと思う、そんな作品に出会えたことを、心から嬉しく思います。
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