出世と左遷 新潮文庫

高杉良(著者)

• 内容紹介: 『人事権！』改題書
• 販売会社／発売会社: 新潮社
• 発売年月日: 2018/04/27
• JAN: 9784101303369

商品レビュー

2025/02/10

上司が趣味で描いている絵の個展を主催して、取引先からチヤホヤされた上司の覚えが良くなる所までは主人公は良かったが、絵のお返しの1000万円の商品券を上司が受け取ってしまったのが悪かった、、、

口止め料で貰った200万を自分のポッポに入れてしまわず、関係者に分配する真面目さや、心の中では上司の行動を避難しつつも、そのせいで不利になってる現状を他部署に隠しながら仕事を進める主人公から、仕事のやり方を少し学んだ。

広報部署の人も出てきて、この本で読んだシーンが仕事中に頭の片隅にあって、影響を受けた

2025/01/06

どこにでも起こりそうな出世と移動の話。共感できるところが多く、一気に読めてしまう。尊敬できる上司の下で働くことが大事だと言うことを考えさせられる。
著者が後書きで書いている、人は強くなければ生きていけない、優しくなければ生きる資格はないとの言葉を心に刻みたい。

2024/06/16

⚫︎まったくもって素晴らしい。痛快サラリーマン小説。癖のない半沢直樹みたいだね。
⚫︎いかんせん、ストーリーがサクサクすぎるきらいもあるが、まあいいでしょう。その分やりとりに大変人間味がある。
⚫︎泥臭い現場からしたら、本社上層部で何をしてるんだかみたいな話だけど、やはりそこにはそこの、話があるわけね。
⚫︎総務部、秘書室、企画室と役者が右往左往する展開、大好物なんですよ。やっぱり本社勤務がいいよね〜。わちゃわちゃして給料もらえたら最高やんか笑。
⚫︎特に妻の描写が何気ないのに大変色っぽさというか、生々しい生活感が出ていて凄く良かった…
⚫︎ラストらへんはもう半沢直樹ばりの逆転劇だよね。サラリーマンが憂さ晴らしに読んで溜飲を下げる大切な役割を果たしているよ。