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オレンジ・イズ・ニュー・ブラック 女子刑務所での13カ月
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 駒草出版 |
発売年月日 | 2018/04/25 |
JAN | 9784905447955 |
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オレンジ・イズ・ニュー・ブラック
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商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
11年前の若気の至りがもとで13か月収監された女性の手記。アメリカ社会に空気のように当たり前にある人種差別、テレビ番組や日用品といった習俗、刑務所で手に入るもので作るケーキ、個性的な仲間たち・・・ブロンドの知的階級にあるこのあたしが?という感覚ももろ出しだし、見ず知らずの黒人女囚が本を借りに来た時の恐れの感情に自己嫌悪に陥ったり、いやなやつをクソ呼ばわりしたり、とかなり率直。スラングをできるだけ再現した翻訳にも助けられ面白く読んだ。 しかし、誰が決めたのか知らないが、幼く無知でトラブルを求める女の子がすぐに収監されていたらここまでの観察眼は持ちえず高いレベルの理解もなかっただろう。罪を犯したその時でなくあえて11年後、一応外観上更生していた彼女に刑を科したことで、心から気づきを得て大きく成長し、その果実を社会に還元させることもできたわけだ。 過去の罪を蒸し返すことの是非もあろうが、犯罪の質によっては刑罰の在り方のひとつといえるかもしれない。 P150 女だけの暮らしには、それが上流であっても下流であっても、一定の条件がある。[中略]親密な仲間意識と楽しい日の下品なジョーク、そして芝居がかったドラマとおせっかいと、悪い日の意地悪なゴシップだ。 P161 刑務所とは、人生から去ってしまう人、そして自分のイマジネーションを満たしてくれる人との出会いに満ちている。 P270 ようやくわかった。麻薬密売に手を染めた過去の自分をいつしか冷ややかな目で見るようになったのは、政府が私から自由を奪ったせいでもなく、弁護士に払う報酬のせいで膨れ上がった借金のせいでもなく、恋人と一緒にいられないムショ暮らしのせいでもなかった。私のようにドラッグを売りさばく側の人間のせいで道を誤って刑務所に送られた人々と知り合い、一緒に時を過ごし、話し、働いたからだ。
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同性の恋人にそそのかされ、麻薬取引の片棒を担いでしまったことの代償を十数年後に払わされる。 最初の刑務所は任侠ヤクザものに通じるようなヒューマンドラマ。クリスマスやお誕生日などささやかなイベントごとも多く、ネイルまでできる(!)ちょっと女子校のノリなところもある。囚人にしては楽し...
同性の恋人にそそのかされ、麻薬取引の片棒を担いでしまったことの代償を十数年後に払わされる。 最初の刑務所は任侠ヤクザものに通じるようなヒューマンドラマ。クリスマスやお誕生日などささやかなイベントごとも多く、ネイルまでできる(!)ちょっと女子校のノリなところもある。囚人にしては楽しそう‥と思ってしまった。 2番目のところは生き地獄。狂ってしまった囚人に囲まれ、自分が捕まる元凶となった元恋人と同じ空間で過ごす。 捕まった時の彼氏、親、祖父母、彼氏の父母までが著者を助けてくれるなんて、軽薄で考え足らずなところがありつつも魅力のある人なんだろうなぁ。 ドラマ版は見てないけど、思ってたほどエグい仕上がりではなかった。
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ドラマ化されたものは見てません。 読み終わった後で、Netflixのページを見て、現在シーズン6を配信中と知ってビックリ。人気あるんだなぁ。 総集編をチラ見しましたが、本よりドラマの方がおもしろそう。 本の方は、おもしろくなかったわけじゃないけれど、冗長でした。もっとシンプルに...
ドラマ化されたものは見てません。 読み終わった後で、Netflixのページを見て、現在シーズン6を配信中と知ってビックリ。人気あるんだなぁ。 総集編をチラ見しましたが、本よりドラマの方がおもしろそう。 本の方は、おもしろくなかったわけじゃないけれど、冗長でした。もっとシンプルにおもしろく、かつ、もっと深く書くことだってできたんじゃ?と思う。プロの作家との力量の差を感じた。 ついでに言うと、日本語訳も、すごくムラがある訳で、最初の方は特に違和感なかったのに、8章「ビッチに思い知らせてやる」に入ると突然、意味不明の文章、ちぐはぐな接続詞、前後のつながりの不自然さが目立つ文章が続いて、読んでいてすごくイラ立った。 これまでとは別人が訳したのか?と思うほど。 その後は、また、普通になったけど、最後のあとがきで、「事情により、最後まで訳せなかった」というようなことが書いてあったので、そのあたりのことが絡んでいるのだろうか。8章だけ、誰も推敲しなかったとか? 明らかに、あの章だけは不自然なほどにおかしいと思う。 内容については、女性同士の恋愛関係がすでに日本よりずっとずっと普通に浸透していることにちょっと驚いた。我ながら「今さらそこに驚く?」という感じだけど。 あと、著者が出所間近になって、JAY-Zの「99 problems」のミュージックビデオを見て「ブルックリンに住んだこともないくせに、ホームシックのような感情を抱いた」と書いていたが、あとでそのビデオを実際に見て、え?と思った。 お嬢様育ちの女性がこれを見てホームシック??と。 精神的にかなり切迫していたのかなぁ。 確かに、シカゴに移送されてからは、彼女の犯した罪のレベルに比して待遇がひど過ぎる、と感じずにはいられなかった。 刑務所内のいくつかのシステム(特に更生プログラム)と、貧困が人生にもたらすものついては、著者が書いている通り、理不尽という言葉に尽きるけれど、どちらも改善は困難だと思う理由ばかりが頭に浮かんできて、読んでいて切なかった。
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