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金融の世界現代史 凝集する富・グローバル化する資本取引・派生される証券の実像
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 一色出版/悠書館 |
発売年月日 | 2018/04/18 |
JAN | 9784909383013 |
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金融の世界現代史
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商品レビュー
4
1件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
分厚いなーと思って読み始めたけど、章立てがちょうどいいので結構読みやすかった!精読ってほどはしていないけど一通り目は通しましたってくらいにはちゃんとよんだよ。 米国:米系投資銀行史。 英国:英国金融史 ここまでは結構クラシックな金融氏に近いけどここから(私の中での)盛り上がりがすごい ドイツ:ドイツ統合、世界大戦、インフレとの闘いからの東西分断あたりを金融史で読める機会がなかったのでGood フランス:内容も新鮮だけどち時代感を感じるのにお勧めの映画が挟まれる異例の構成がツボ 日本:自国のことなのでサクサク進む 中国:歴史がもともと特殊。為替とか理財商品とか結構最近のも網羅 香港:中華圏⇒英国領⇒返還の制約下での成長戦略 韓国:日本統治時代に構築された金融システムのあたりは植民地経営(?)の金融面の措置とかでちょうど気になっていたところ。英領の植民地政策が書いてある本も今探しているんだけどないんだよね タイ:通貨危機を軸にシステムの評価が一変した話 アジア通貨危機:IMF悪い奴らやで インド:IMFほんとやばい奴らやよ アルゼンチン:金融スペクタクル。これは銀英伝か?「はじめに」だけでかなり興奮できる イスラム金融:中東回りは欧州と米州で距離感もトーンも違うもんだなと、普段米系からニュースを得ている弊害を感じた ユーロ前史:なぜEUが出来たのかほんとわからなくなるくらい各国仲悪い。通貨同盟の地域(?)別の成否の話は戯画的。フランスって力あるんだな・・・というのと、ドイツがいかに覇権を取るかの話 ユーロ圏:ギリシャ危機が欧州全域に広がるメカニズムとドイツが欧州金融界の中核から転落すると同時に政治的に強大化する話。民主主義のジレンマ 国際金融市場:日本の弱さに切なくなるぜ そんなわけで、私の好みはアルゼンチンとユーロ前史~ユーロ圏のあたりのパート。あとは韓国、インドあたり。参考文献も豊富で面白いし、2018年に出たばかりの本なのでリーマンショックも理財商品もドバイショックもドイツの閉塞も既に入って、はからずもCOVID-19前の世界の集大成っぽい感じになっているのが一押しポイント。 ところで私は趣味の一環で読んでいるけど、どんな層がどういう理由でこれを読もうとするのか気になっています。
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