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ソーシャル・コンストラクショニズム ディスコース 主体性 身体性
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ソーシャル・コンストラクショニズム ディスコース 主体性 身体性

ヴィヴィアン・バー(著者), 田中一彦(訳者), 大橋靖史(訳者)

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ソーシャル・コンストラクショニズム ディスコース 主体性 身体性

定価 ¥4,400

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 川島書店
発売年月日 2018/03/01
JAN 9784761009274

ソーシャル・コンストラクショニズム

¥2,090

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2021/06/06

以前翻訳がでていた「社会的構築主義への招待」の第3版の翻訳。 「社会的構築主義への招待」は、昔、ガーゲンの「あなたへの社会構成主義」を読んだ後に、読んで、なんだか難しい印象があったので、この新版がでても、なかなか読む意欲がでてこなかった。 が、サブタイトルにディスコース、主体...

以前翻訳がでていた「社会的構築主義への招待」の第3版の翻訳。 「社会的構築主義への招待」は、昔、ガーゲンの「あなたへの社会構成主義」を読んだ後に、読んで、なんだか難しい印象があったので、この新版がでても、なかなか読む意欲がでてこなかった。 が、サブタイトルにディスコース、主体性、身体性というのが入っていて(原著にはない)、その辺がちょうど関心事だったので、読んでみた。 読んでみて、第1版の翻訳とは、全く違う印象で。驚いた。 内容が、その後の理論の発展を踏まえて変更になっているのは、もちろんだが、文章自体がとてもわかりやすくなっていて、前回、読んだときの難解な印象はほぼない。 そして、内容が20年くらいの議論の発展を踏まえて、大幅にアップデートされていて、「社会構成主義」に関連する領域でおきていることとその多様性がうまく整理されている。 ガーゲンの「あなたへの社会構成主義」が、社会構成主義以前の「科学的な」心理学の批判、そして「社会構成主義」に影響している分野の批判的な継承をへて、社会構成主義を説明するという論立てになっている一方、社会構成主義内部の多様性についてはときどき言及されるものの、あまり多くの記述はなかった気がする。 つまり、社会構成主義のパイオニアであるガーゲン入門みたいな本だったんだと思う。 それに対して、このバーの本は、社会構成主義以前よりも、社会構成主義内部のダイバシティにフォーカスしている感じ。 その多様性を巨視的ソーシャルコンストラクショニズムと微視的ソーシャルコンストラクショニズムの2つに仕分けつつ、さらにその中での多様性を解説してくれていて、これまでモヤモヤしていた著者によるスタンスの差がすっきりした。 そして、一通り、これまでの議論を整理したうえで、最後の章で、これからの話しとして、著者自身の考えもまじえながら、自己やエージェンシーの問題、身体性、感情の問題、神経科学との関係など、まさに自分が疑問に思っていたテーマが取り扱われ、とても刺激をえた。 答えはもちろんないのだけど、今、ソーシャル・コンストラクショニズムがどうなっているかが見渡せるようになったと思う。 かなりわかりやすくなったとはいえ、社会構成主義を学ぼうとするときに最初に読む本ではないと思うが、ぜひ、2〜3冊目くらいに読むといいと思った。 わたしももう少し早めに読んでいたらよかったなと思った。

Posted by ブクログ

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