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法学の誕生 近代日本にとって「法」とは何であったか
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2018/03/27 |
JAN | 9784480867261 |
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法学の誕生
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
通信制の大学で日本法制史を受講してあるので、参考に読みました。明治維新後の西洋法の受容に関しては大学の教科書より詳しく書かれていて、大変参考になりました。
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あるレポートを書くために必要に迫られて購入した本。 法学に関する専門書で読みにくいのかと思いきや、「法学」という考えが生まれる日本の歴史に触れることができ、時空を超えて浪漫を感じることができる一冊。 近代社会を築き上げた先人の気概も伝わってきて胸が熱くなった。そして、「法」という...
あるレポートを書くために必要に迫られて購入した本。 法学に関する専門書で読みにくいのかと思いきや、「法学」という考えが生まれる日本の歴史に触れることができ、時空を超えて浪漫を感じることができる一冊。 近代社会を築き上げた先人の気概も伝わってきて胸が熱くなった。そして、「法」というものが、文化としてそれぞれの社会に根付き、我々の生活に深く関わっていることを痛感する。 社会人として是非一読しておきたい良書である。
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明治初期における欧化と国粋の対立状況において、いかにして法学を受容していくかという事に奮闘した穂積兄弟。弟の八束は受験でも出てくるので知ってはいたが、兄の陳重の方は全く知らなかった。本書は兄メインで語られているが、人物的には弟の方が面白そうではあるものの、兄の業績には多大なものが...
明治初期における欧化と国粋の対立状況において、いかにして法学を受容していくかという事に奮闘した穂積兄弟。弟の八束は受験でも出てくるので知ってはいたが、兄の陳重の方は全く知らなかった。本書は兄メインで語られているが、人物的には弟の方が面白そうではあるものの、兄の業績には多大なものがあり、大変読み応えのある内容となっている。 「受容された西洋法学は日本の伝統を西洋の土俵で正当化するための武器であった」とあるように、目的は不平等条約改正ではあるが、「国体」を護持するために家族法を中心とする日本の(伝統的な?)制度を維持する事の苦心が伺える。これは西洋の自由主義・個人主義が台頭している事への懸念であり対抗でもある。そして、日清日露に勝利し条約改正も完了した「一等国」が己の道を突き進むのは必然だったのかもしれない。穂積兄弟はそこまで予見はしていなかったのかもしれないが。 戦後日本は欧化したものの、昨今憲法改正が話題になっており、自民党案ではイエ制度が復活的されようとしているとの評価もあるが、支持者も一定数いるようではある。本日、安倍は退陣するようだが、本書を読んで今後の憲法論議がどうなるのかあらあめて気になる所ではある。
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