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連城三紀彦(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 幻戯書房
発売年月日 2018/03/26
JAN 9784864881432

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商品レビュー

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2018/09/07

なんとも凝った内容・・としかまずは評価できず。 面白くなかったか、と聞かれるとそうでもないが、でもついて行けなかった自分は間違いなくいる。読む方の力量不足ということか? 何が現実で何がそうじゃないのかを分からなくさせてるのは意図的だろうが、なんとなく「その手には乗りませんよ」...

なんとも凝った内容・・としかまずは評価できず。 面白くなかったか、と聞かれるとそうでもないが、でもついて行けなかった自分は間違いなくいる。読む方の力量不足ということか? 何が現実で何がそうじゃないのかを分からなくさせてるのは意図的だろうが、なんとなく「その手には乗りませんよ」と反発したくなった笑。 アイデンティティーにまつわる苦悩や思いは、その当事者にしか分からない。私小説は好きだが、どうせ作家が私小説として世に自分をさらけ出す意図があるならば、分かりやすく書いてくれた方が読み手としてはとても感じるものがあるんだけど・・と思ってしまった。

Posted by ブクログ

2018/08/04

+++ 40年前に消えた母を探し韓国へ来た男の物語は、それを書きつつある作者自身の記憶と次第に混じり合う…出生の秘密をめぐるミステリと私小説的メタフィクションを融合させた、著者晩年の問題作にして最大の実験長篇、遂に書籍化。 +++ いま自分は物語を読んでいるのか、著者の語りを聴...

+++ 40年前に消えた母を探し韓国へ来た男の物語は、それを書きつつある作者自身の記憶と次第に混じり合う…出生の秘密をめぐるミステリと私小説的メタフィクションを融合させた、著者晩年の問題作にして最大の実験長篇、遂に書籍化。 +++ いま自分は物語を読んでいるのか、著者の語りを聴いているのか、時々判然としなくなり、夢とうつつの間を行きつ戻りつしている心地にさせられる。父と母、そして自分。さらには母といい仲になった男。彼らの胸の芯にあっただろうものに思いを馳せ、捕まえかけたと思えばまたするりと逃げられる。自分の身体の中を巡る血は、誰と誰のものなのか、そして、どこの国のものなのか。あの時の彼、彼女の思惑はどんなことだったのか。自分は本当はどうしたかったのか。そんな取り返しのつかないあれこれが、不意に押し寄せてきて、それに駆り立てられるように韓国へ飛ぶ。謎が謎を呼び、手掛かりが見えたと思えば、またつかみ損ねるようなもどかしさと、いっそのこと知らずにいた方が幸せでいられると、わざと追わずにいたりもする。自分探しは、傷つくことを恐れていてはできないのかもしれない。もどかしく、哀しく、やるせない一冊である。

Posted by ブクログ

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