サッカー日本代表戦術アナライズ 歴代監督の「戦術の攻防史」を徹底分析

西部謙司(著者)

• 販売会社／発売会社: カンゼン
• 発売年月日: 2018/03/01
• JAN: 9784862554550

商品レビュー

2020/01/07

「サッカー日本代表の戦術アナライズ」西部謙司。2018年。カンゼン。

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2019年5月読了。

疲れているときとか、1年に何回か、「ファンタを飲みたい」とか「ドクターペッパーを飲みたい」とか「プリンシェイクを飲みたい」みたいな衝動が起こったりします。大抵、それで飲んでみると一瞬嬉しくて、でもすぐに「まあ、やっぱり年に1～2回で良いよな」とか思ったり。（甘党です）

同じように、年に何度か「サッカーについての他愛も無い本」とか「モダン・ジャズについての他愛も無い本」が読みたくなります。（趣味です）
えらいこと昔にそんな本を阿呆みたいに読んだので、今更読んでもさほど新味も無いし、さほど感心もしないだろうって分かっているんですけれど。

そんな訳で読んだ一冊で、西部さんの本もいっぱい読んだので、やっぱり新味は無かった気がします（もう忘れています）。でも、楽しく最後まで読みました。感謝。

2018/05/24

サッカー批評家の西部謙司の本は発刊されると、ついつい読んで早く読んでしまう。今回も手に取って24時間近くで読んでしまった。もしかすると自分は西部教かもしれない^^;

さて、日本代表の分析本としては西部氏が、2010年発行の「サッカー日本代表システム進化論」（学研新書）がある。この新書発行時は、代表監督をオシムから受け継いだ岡田監督が2010年の南アフリカＷ杯に挑む前であり、岡田監督がどのような戦術をもつのか1984年からの森監督からを描いている。

本書では、1993年からのオフト監督からの代表選の動画を筆者が改めてみて、2018年現在の目で見た時に勝敗の結果ではなく当時にはまだ言語されていない戦術などで現在では当たり前になっていることなどを2018年現在の視点から見直して評価した本である。

オフト、ファルカン、加茂、岡田、トルシエ、ジーコ、オシム、岡田、ザッケローニ、アギーレ、巻末には選手としても一流であり、最近では分析も的確な元鹿島アントラーズの岩政大樹氏との対談も載っている。

新書とも重なることもあるが、現在の視点でみるという面もあり、ポジショナルプレー（南アフリカのデンマーク戦）をやっていたデンマークが負けてしまうなど、戦術的に進化していても、それが必ずしも結果に結びついていないことは、日本代表の進むべき「日本化」などについては良い意見を述べていると思う。

唯一、3月発行時の後には、代表監督のハリルホジッチ氏が解任されて、元Ｇ大阪の監督などの経歴の西野氏が代表監督に就任した。このあたりはさすがの西部氏も想像外だったように思える。