真実の魔術師 ハヤカワ文庫

チャーリー・N.ホームバーグ(著者), 原島文世(訳者)

• 販売会社／発売会社: 早川書房
• 発売年月日: 2018/03/07
• JAN: 9784150205973

商品レビュー

2023/08/27

とても面白かった。三巻目にして、がっつり恋のお話もあり、バトルあり。エメリーとシオニーの愛が深まっていくのが本当にいい。
手紙の鳥が鷹に捕獲されてしまうところがとてもよかった。ある意味四角関係にも思えるような関係性もいい。
魔術の最高峰とも言える秘密を抱えながらも、好奇心を抑えられないところが本当にシオニーらしいなと思いながら見ていました。
ずっと、一人で戦っている気がしたシオニーが最後にエメリーと一緒に戦うのがとてもよかったです。
魔術師試験はどんな術を使うのだろうとドキドキしたのですが、これまでの彼女の努力が全部詰まっていて、特に最後の心臓は最高でした。

そして、最後のプロポーズ！！むちゃくちゃロマンチック。
これからの二人の幸せを願ってやみません。

2019/11/10

三部作、完結編。
最後まで失速せず一気に読ませてくれた。
ヒロインである主人公の無謀と紙一重の勇気。
割と最初から万能感があり危なげなく読めたので、成長小説というよりは主人公を取り巻く冒険活劇という印象が強い。
魔術を使うシーンが独特の解釈で楽しめた。

2018/11/06

＜紙の魔術師＞三部作、最終巻。
とても盛り上げてくれて、ハラハラさせてくれて、とても良かったのだけど、やっぱりシリーズを通して感じる物足りなさ？ 違和感？
うーん、なんだろうなあ。

とにかく物質の魔術師という設定はとても興味深くて、すごく広げられる話だと思うんだよね。
なのに掘り下げが足りなく感じたり、え、そうくる!? みたいな展開もあったり、そのくせ悪が滅びるところはあっけなかったり。
なんというか、ハリポタの浅い版ような感じかなあ。
設定はとても良いんだが、人物やストーリーに深みが足りないの。

と言いつつ、今後もっと色々、この世界を書いてほしいと思ってる。