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カーネーション
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2018/03/02 |
JAN | 9784041058558 |
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カーネーション
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商品レビュー
3.7
6件のお客様レビュー
初読みの作家さん 離婚して孤独な毎日を送っていた図書館司書の諒子と理解のない夫を持ち2歳の娘の育児に疲弊していた専業主婦の美咲 各章ごとに諒子、美咲と交互に描かれて行きます。 読んでいて自分の子育て中の閉塞感を思いだし、諒子や美咲の気持ちに共感出来る部分がありました。 一見...
初読みの作家さん 離婚して孤独な毎日を送っていた図書館司書の諒子と理解のない夫を持ち2歳の娘の育児に疲弊していた専業主婦の美咲 各章ごとに諒子、美咲と交互に描かれて行きます。 読んでいて自分の子育て中の閉塞感を思いだし、諒子や美咲の気持ちに共感出来る部分がありました。 一見、何の接点もない二人ですが少しづつ真相が明らかになって行き、終盤では全てのパズルのピースが定位置にピタリと収まりました。 それにしても一度だけ無自覚に娘を手を上げてしまった事で離婚されるなんて有りえない。 頼りない夫、怖すぎる義母、シマウマさんの存在も不気味でした。 救いは幸太郎くんの深い愛情 家出事件や誘拐事件などもありドキドキする場面もありましたが、母と娘の絆を感じた1冊。
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【あらすじ】 たった一度だけ娘に手をあげてしまった姿を義母に見られ、娘と離ればなれにされてしまった図書館司書の諒子。13年間1日たりとも娘を忘れることなく生活する彼女のもとに、まるで家出少女のように1日中図書館で時間を潰す、娘と生年月日が同じの少女ひかりが現れる。娘の面影を彼女に重ね、司書と利用者の関係を越えた『ピクニック仲間』として夏休みの時間を共に過ごすが、ある日ひかりが失踪する。 一方、ワンオペ育児で、娘を幼稚園に通わせることや働きに出ることを旦那に認めてもらえない美咲。ひょんな流れで知ったパン屋のおじさんに呉服店の女性店長を紹介してもらい無事に働くこととなる。そんな中、娘が幼稚園でお迎えに来たニセの保護者に連れ去られてしまう。 立場の違う2人だが、話が進むにつれて彼女たちの関係性が明らかになっていく。 【感想】 オチはよめた。よめてたけど、よかった。 途中の些細な伏線(長山の年下のパートナーがコーヒー好きなところや、亀田興毅がチャンピオンになったラジオ放送など)も、結末からすると納得できた。 母親って難しい。 母親になったときからずっと、子どものことで悩み続けることが、母親になるということ。 たとえ離れていても。そばにいなくても。 『カーネーションの聖母』では、カーネーションは母から子どもを想う気持ちの具現化。 母の日のカーネーションは、子が母親を思う気持ちの具現化。 どちらにしても、父と子どもではないのが、これまた不思議。
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これは…育児真っ只中の自分には身につまされる物語。 登場人物がどこでどう結びつくのかページをめくるのももどかしく辿り着いた結末は、途中からある程度予想できていたものの、胸が詰まり涙が滲んだ。無理があるなと感じる部分や親しい人の裏の顔というショックもあったが、最後は素直によかったと思えた。 序盤に諒子を孤立させた家族の無理解と冷たい他人事の対応は一昔前がモデルだと思いたいけど、現実は早々変わらないんだろうか。どうか育児に追い詰められる母親に周囲の理解とサポートの手が差し伸べられる今と未来でありますように。
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