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月の炎
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月の炎

板倉俊之(著者)

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月の炎

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2018/02/22
JAN 9784103515913

月の炎

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商品レビュー

4.1

21件のお客様レビュー

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2026/07/07

皆既日食の日から相次ぐ放火事件と、その奥に潜む「歪な光と影」というミステリーの骨格を持ちながらも、私が本を閉じた後に感じたのは「午後の陽だまりの中のような、あたたかく心穏やかな読後感」だった。 物語の中心にいるのは、ミニ四駆を愛する元気いっぱいの小学五年生、一ノ瀬弦太。一見どこ...

皆既日食の日から相次ぐ放火事件と、その奥に潜む「歪な光と影」というミステリーの骨格を持ちながらも、私が本を閉じた後に感じたのは「午後の陽だまりの中のような、あたたかく心穏やかな読後感」だった。 物語の中心にいるのは、ミニ四駆を愛する元気いっぱいの小学五年生、一ノ瀬弦太。一見どこにでもいる等身大の少年のように見えるが、彼の胸の奥には、二年前に幼い命を救うために殉職した消防士の父への憧憬や寂しさ、そして女手一つで自分と妹を育てる母への深い愛情が根付いている。家庭環境に深い悩みを抱える茜や、親友・涼介、隼といった級友たちの背景も丁寧に描かれているからこそ、弦太の年齢不相応なほどのたくましさと、他者を輪に入れようとする気高い正義感が、決して浮ついたものではなく、確かな体温を伴って心にすっと入り込んでくる。 中でも私の心を強く震わせたのは、弦太が口にしたこの言葉だった。 「不幸になるわけじゃない人たちで、持ってる幸せを少しずつ出し合って、それで茜ちゃんの苦しみを帳消しにできるなら、正しいことだと思ったんだ」 現実の社会においてこれをそのまま実行しようとすれば、時に「善意の搾取」に陥りかねない、非常に危うく純粋な理想論である。しかし、弦太自身が自らの足で懸命に動き、献身的に行動する姿に触れたとき、こうした混じり気のない理想論こそが、時に歴史上に現れて時代を動かしてきた本物の「熱」なのだとまた感じる。 「人間はただ自分のために生きるだけでは精神上健やかに生きていけない社会的な動物である」。これは、私が日頃から抱いている価値観だ。自分の持つ幸せを少しずつ出し合い、誰かのために懸命になる弦太のまっすぐな生き様は、「なんのために生き、なんのために学ぶのか」という、人がより良く生きるための根源的な問いを、改めて強く私に思い起こさせてくれた。 優れたコント作家として知られるインパルス・板倉さんの才能が、緻密なキャラクターの背景描写と物語の構築に遺憾なく発揮された本作。私にとって、期待をはるかに超える驚きをもたらし、そしてこれからの日々にそっと温かな光を投げかけてくれる、かけがえのない一冊となった。正直、同じ芸人作家で有名な又吉さんよりよほど小説家として人気が出そうだと感じた。ほかの作品も読んでみるつもりだ。

Posted by ブクログ

2025/10/29

自分が父親なら真っ直ぐに育てすぎたと反省するかな 子供の真っ直ぐな正義はその未熟さ故に危うさをはらむ 男親なら嬉しい気もするが

Posted by ブクログ

2025/08/17

作品紹介・あらすじ 急転直下の展開に感涙必至! 異才芸人が贈るハートウォーミング・ミステリーの極致。異変は、皆既日食から始まった――驚異の現象に沸いた小学5年生の弦太たち。だが、その日から小学校周辺で謎の連続放火事件が発生する。消防士の父が殉職した過去を背負い、友人と共に“真犯人...

作品紹介・あらすじ 急転直下の展開に感涙必至! 異才芸人が贈るハートウォーミング・ミステリーの極致。異変は、皆既日食から始まった――驚異の現象に沸いた小学5年生の弦太たち。だが、その日から小学校周辺で謎の連続放火事件が発生する。消防士の父が殉職した過去を背負い、友人と共に“真犯人”を追う弦太。少年たちの前で「真実」は二転三転して、やがて言葉を失う「真相」が明るみに。コントの名手が物語の才を開花させた快作!

Posted by ブクログ

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