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映画の中にある如く

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | キネマ旬報社 |
発売年月日 | 2018/02/16 |
JAN | 9784873764580 |


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商品レビュー
3.3
4件のお客様レビュー
極たまに立ち読む『キネマ旬報』に長年 ― 本書が18年間、とあるから今や20年以上か ― 連載されているコラムだ。最新刊『映画の木漏れ日』が書店で平積みされていて初めて、へー書籍化されているんだと知る(すいません)。 最新刊がもう6冊め。本書はその前に出た5冊め。2013前後...
極たまに立ち読む『キネマ旬報』に長年 ― 本書が18年間、とあるから今や20年以上か ― 連載されているコラムだ。最新刊『映画の木漏れ日』が書店で平積みされていて初めて、へー書籍化されているんだと知る(すいません)。 最新刊がもう6冊め。本書はその前に出た5冊め。2013前後から2017年までの作品を主に取り上げている。ちょうど、その頃から、また映画をよく観るようになったので、新刊を手に取る前に前著5冊めのこちらから。 期間としてカブっているのは2015年の後半から2017年と半分ほど。なので、著者が取りあげる作品と鑑賞済作品で一致するのは、そう多くはなかった。 『手紙は憶えている』 『ダニエル・ブレイク』 『オーバー・フェンス』 『舟を編む』 『ヒトラーの忘れもの』などなど。 その他の未鑑賞作品の章はなるべく読まないようにした。今後、観るかもしれないので。 ただ、「この間、洋画の世界ではひとつ目立った現象があった。」という、著者の感慨と一致する部分はある。 「いわゆるナチものと呼ばれる映画が多かったこと。」 だ。 先の大戦後70年前後という時代もある。そして、なにより、当事者がもう存命の内、亡くなるギリギリのタイミングということで、当時を懐古あるいは、当事者と同年齢の役者を使っての製作が可能な最後の時代ということで多くなったのだろうと理解している。 本書でも取り上げている「手紙は憶えている」(15年)、「ヒトラーの忘れもの」(15年) は、実に印象深い作品だった。著者は、その傾向について、 「現代ヨーロッパで移民問題をきっかけにしてネオ・ナショナリズムの不気味な動きが起こっていることへの危機感もあるのだろう。」 と記す。その解釈は恐らく間違っていない。その傾向は、本書掲載作品(2013- 2017)以降も、まだ続いていると思う。 さて、本書続編、最新刊『映画の木漏れ日』(2023/1/23発刊)を、そのうち読んでみるとしよう。
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淡白というか淡彩な文章を書く人だと思う。こちらの心に後々まで傷をつけるような文章ではない。下劣な、あるいは強烈な表現を「狙って」書く書き手ではない。だがその声は芯がありよく通る。ゆえに読み終えたら後に残るのは清々しさだ。この著者は本当にいろんな映画を観ている。クラシックから現在に...
淡白というか淡彩な文章を書く人だと思う。こちらの心に後々まで傷をつけるような文章ではない。下劣な、あるいは強烈な表現を「狙って」書く書き手ではない。だがその声は芯がありよく通る。ゆえに読み終えたら後に残るのは清々しさだ。この著者は本当にいろんな映画を観ている。クラシックから現在に息づく映画まで。女性に対して点がやや甘くなっているのはご愛嬌というやつだけれど、それでも見巧者としてのセンスや着眼は十二分に発揮されておりナメてかかることはできない。この著者を見習い、自分も日々アンテナを高く掲げて映画を鑑賞したい
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この本を読んでいると次々に観たいと思う映画が増えていく一方だ。、で好きなキーワードを紹介しておられる。田舎の風景、鉄道・駅、猫、クラシック音楽(何とハイドン!)、美しい女優、そして台湾。神戸を舞台とする4人の素人っぽい主婦の「ハッピーアワー」という作品の紹介が秀逸。演技の下手な...
この本を読んでいると次々に観たいと思う映画が増えていく一方だ。、で好きなキーワードを紹介しておられる。田舎の風景、鉄道・駅、猫、クラシック音楽(何とハイドン!)、美しい女優、そして台湾。神戸を舞台とする4人の素人っぽい主婦の「ハッピーアワー」という作品の紹介が秀逸。演技の下手なことがむしろ自然で、観客まで会話に参加している雰囲気になるという…。ここまで絶賛している作品にぜひ触れてみたい!ヒトラーものというジャンルの映画があると書いている。ドイツ人とユダヤ人の夫妻が数多く存在し、その悲劇にはいろいろなパターンがあったとは確かに!考えたこともなかっただけに目から鱗の心境。また、高倉健の魅力は「すまない」との罪悪感をいつも抱えた役柄にあったとの喝破は実に的確な解き明かし。全く同感!
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