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哲学の最新キーワードを読む 「私」と社会をつなぐ知 講談社現代新書2465
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2018/02/14 |
JAN | 9784062884655 |
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商品レビュー
2.7
3件のお客様レビュー
この本のテーマは、公共哲学という考え方を語るに当たって、感情、モノ、テクノロジー、共同性、これらの知という事で、最近のトピックが語られている。公共哲学ってなんじゃい?っていうと、「私」と「社会」の関係性を考える学問らしい。ただ、なんだろう、筆者の論に一貫性を感じられない。読後感...
この本のテーマは、公共哲学という考え方を語るに当たって、感情、モノ、テクノロジー、共同性、これらの知という事で、最近のトピックが語られている。公共哲学ってなんじゃい?っていうと、「私」と「社会」の関係性を考える学問らしい。ただ、なんだろう、筆者の論に一貫性を感じられない。読後感としては、支離滅裂な印象だ。取り上げる課題が構造化されているようでされていないと見るか、課題として取り上げているトピックが、殆ど表層的な紹介で、一段深い所に入り込んで行かないスタイルだから良しとするのか、筆者としては、後者の立ち位置っぽい。 個人的に、本書の中で取り上げられているいくつかの書籍は読んだことがあるが、そういう人には、物足りないのではないかと思う。 第2部の「モノの知」では、アメリカのグレアム・ハーマンによるオブジェクト指向存在論とフランスのカンタン・メイヤスーの相関主義が興味深かった。ITのシステムの開発では相関であったりオブジェクト指向は、基本的な概念として理解が求められるで、ちょっとアハ体験。 最近、AIに関して色々と書籍を漁る中で哲学的なものの重要性を感じていたが、哲学の世界とITの世界がよりプリミティブな所で繋がりがあるとすると、これからのIT技術者は、哲学の素養が求められる時代が来そうと思ったので、そういう点で、本を読んだ価値はあった。 ただ、第3部「テクノロジーの知」は、項目として、ポスト・シンギュラリティ、フィルターバブル、超監視社会と進むが、まず、シンギュラリティありきのスタンスはどうなんだろう。そして、結局、インターネットへの否定? 共同性の知では、シェアリングエコノミーを資本主義にとってかわる、「希望の星」とか、「持たざる者が富を生み出す側に回れる」とか、説明と言うか議論というか、ジェレミー・リフキンの『限界費用ゼロ社会』の受け売りっぽい。表層で見えてるUberとかAirbnb とか、かれらは思いっきり資本主義をベースに大金を手に入れてビジネス拡大してる。 そして、シェアリング・エコノミーって、持つ者と持たざる者の差をもっと拡大するんじゃないのか?という論点は公共哲学において必要ないのだろうか。 インターネットは否定派なのに、それをベースに拡大を続けるシェアリング・エコノミーは受け入れちゃう本書の構成には、個人的モヤモヤ感が残ったが、それも含めて、読む人が考えた事が大事という事で、筆者の思う所なのかな。
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①感情の知②モノの知③テクノロジーの知④共同性の知 →多項知=理性のアップグレード ③について、思弁的実在論とO O Oと新しい唯物論の違いと関連性がよく分からなかった。もう15年以上離れてますからねぇ。
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インパク知3・4 かかった時間100分 〈感情の知〉〈モノの知〉〈テクノロジーの知〉〈共同性の知〉の4章それぞれに配置された「ポピュリズム」や「ポスト・シンギュラリティ」などの12のキーワードをもとに、現代の状況とそれについての哲学者の考察を引用しつつ、公共哲学=「私」と社会の...
インパク知3・4 かかった時間100分 〈感情の知〉〈モノの知〉〈テクノロジーの知〉〈共同性の知〉の4章それぞれに配置された「ポピュリズム」や「ポスト・シンギュラリティ」などの12のキーワードをもとに、現代の状況とそれについての哲学者の考察を引用しつつ、公共哲学=「私」と社会のかかわり、について述べている。 章立てやひとつひとつのキーワードは魅力的であり、特に「アート・パワー」や「シェアリング・エコノミー」、「フィルターバブル」などの項は読みやすく面白かったが、いかんせん、200ページほどの新書で12のキーワードが説明されているため、哲学者の引用も、筆者の見解も十分に語り切れていない印象を受けた。いっそのこと、キーワードを半分ほどに減らして、大枠の話をもっとしっかりしたほうがよかったのではなかろうか、とも思うが、まあ、この大上段に構えたタイトルに惹かれて買ってしまった自分がいることからも、そのような販売戦略なんだろう。
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