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夢を食いつづけた男 おやじ徹誠一代記 ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2018/02/01 |
JAN | 9784480434999 |
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夢を食いつづけた男
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3件のお客様レビュー
これは植木さんのお父さんの物語である。植木さんのお父さんはキリスト教に帰依していたかと思うと、仏門に入り僧侶になったり、一方で社会運動にも参加して、部落解放運動にもかかわり、監獄にもいれられている。かれは要するに正義感があり、人を助けたいという気持ちがあって、それはどんな宗教でも...
これは植木さんのお父さんの物語である。植木さんのお父さんはキリスト教に帰依していたかと思うと、仏門に入り僧侶になったり、一方で社会運動にも参加して、部落解放運動にもかかわり、監獄にもいれられている。かれは要するに正義感があり、人を助けたいという気持ちがあって、それはどんな宗教でも思想でも矛盾なく受け入れられたからである。しかし、家庭はあまり顧みることがなかった。それにもかかわらず奥さんはついていった。昔の妻というのはこうであったのだろうか。あげくのはては、植木等が妻に買ってやったバッグまで持ち出し、懇意にしている店の女にやったりしている(これには植木の妻も怒ってとりかえしたが)。とまあ、しょうがない男ではあるが、植木等も晩年この本を書くにあたり、執筆を手伝った記者たちとふるさとの村を訪れ、父が村で慕われていたことを知り許すのである。植木等のことはあまり出てこないが、父親を通して、かれの性格がいかに形成されたかがよくわかる。文体は記者のもので、最初から違和感を覚えたがこれは仕方ないだろう。ただ、全体の分量を増やすためか、村の部落解放運動の歴史のところ(娘婿の論文を使ったので)はちょっと退屈だった。
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植木等の父・植木徹誠について植木等への聞き書き+α(だと思われる)。筆者は(当時)朝日新聞論説委員である北畠清泰氏。しかし今までに発刊された全ての版で、著者は植木等単独になっていることに違和感を強く感じています。 この本の内容全てを植木等が語ったとは思えず、北畠氏の調査に依った部分もかなりあると思います。特に部落解放運動や労働運動に関する部分などは情報が詳細に書いてあるため、北畠氏をゴーストライター扱いしているのはとても失礼ではなかろうかと思います。 さて。この本には植木徹誠の真っ直ぐで激情的なところ、そして後半生はそれを発揮できなかったところが書かれています。「おやじ徹誠一代記」とありますが、植木等の前半生に関しても書かれているため、植木徹誠の伝記とするには弱いと感じました。一方で「植木家ドタバタ物語」としてはとても面白く読めました。植木等の伊勢の朝熊に居た小学生時代の生活は、朝6時起きで宇治山田の警察留置の父へ弁当を持って行き、小学校へ行き、夕方には檀家まわり、さらには宇治山田の本願寺別院で勉強と読経し、帰れば深夜12時だったとか…。また小学校卒業後は東京へ出て真宗寺院で小坊主として修行して先輩小僧にいじめられたとか。 個人的には北畠氏が重きを置いた部落解放運動や労働運動の部分にとても興味を持ったので、植木徹誠についての伝記と思われる「元来宗教家ハ戦争ニ反対スベキモノデアル 反戦僧侶・植木徹誠の不退不転(大東仁著 風媒社) http://www.fubaisha.com/search.cgi?mode=close_up&isbn=0577-4 」を読みたいと思っています。 なお読んだのはちくま文庫版ではなく、原本である朝日新聞社1984年刊の単行本です。感想も同本に基づきます。 目次を示しておきます(末尾の数字は単行本の頁数、その後の括弧内は各章の頁数です)。 一 少年徹之助、伊勢に育つ 9(6) 二 モボ徹之助、大正デモクラシーの渦中に 15(50) 三 真宗僧徹誠、部落解放運動にとびこむ 65(45) 四 徹誠、治安維持法違反で投獄される 110(55) 五 徹誠一家、戦争にのみ込まれる 165(44) 六 等、父の夢の一部を実現する 209(39) 頁数が一番多いのが四章ですが、二章から五章はほぼ同じ長さとも言えるでしょう。 続きははてなブログに(まだ書けてない)。
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なんとなく知っていた植木等のお父さんのことを改めて読んだ。 こういう人って、今の時代にいるのだろうか。差別を許さず正義感が強く真っ直ぐでパワフルな、戦う人。でも欠点もあり、それがまた魅力にもなっている人。
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